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葬儀の知識

葬祭プランナーと葬祭ディレクターの違いとは?仕事内容・資格を徹底解説【ほどなく、お別れです】

一級葬祭ディレクター/中原優仁【記事監修】厚生労働省認定
一級葬祭ディレクター/中原優仁

葬祭プランナーについて詳しく解説

2026年2月6日公開の映画「ほどなく、お別れです」を見てきました。

故人様の幽霊が見えて会話ができるという特殊な能力を持った美空ちゃん(浜辺美波)が葬儀社にスカウトされて、葬祭プランナーの漆原さん(目黒蓮)の指導のもと奮闘するお話です。

こちらの映画をきっかけに「葬祭プランナー」という仕事に注目が集まっています。

「葬祭プランナーとはどんな仕事なのか?」
「葬祭ディレクターとの違いは?」
「資格は必要なの?」

実際に葬儀の現場で働く立場から、葬祭プランナーと葬祭ディレクターの違い、仕事内容、資格制度、そして現場のリアルについて詳しく解説します。

葬祭プランナーとは?映画で描かれる役割や映画を見た感想

映画の中で描かれる葬祭プランナーは故人様の遺志を取り入れ、ご遺族に寄り添いながら葬儀を一緒に作り上げる存在です。

主な役割は以下の通りです。

  • 葬儀内容の打ち合わせ
  • ご予算のご提案
  • 祭壇や演出のご提案
  • 故人様の遺志を取り入れつつ、ご家族の想いも一緒に考える
  • 葬儀での心身ともにサポート

などなどです。

特に印象的なのは遺族や故人様に全力で寄り添う気持ちや姿勢が強く描かれている点です。

大切な方の死を余命宣告されている場合は覚悟されているケースも多いのですが、突然訪れるというケースも少なくありません。

ご遺族は深い悲しみやパニック状態になることが必然であり、その状況で冷静な判断をするのは簡単ではありません。

そこで登場するのが葬祭プランナーです。

映画を見た感想

「ほどなく、お別れです」を見た正直なレビューとしては、リアルに描かれていました。

美空ちゃん(浜辺美波)には故人様が見えて会話もできるという少しオカルト的な特殊能力があり、もし実際にこのような能力を持っていたら凄いだろうなと感じます。

故人様や遺族様の意向を取り入れた、さまざまなサービス(演出)が描かれており、実際の現場では難しいケースもありますが、非常にリアルな内容であります。

映画「おくりびと」もそうですが特に葬祭事業に携わっている方達から見ると、綺麗に描きすぎという意見もありますが、映画として見ると面白い作品です。

葬儀の内容はどうしても遺族様の意向に偏るというケースもあるのですが、故人様の葬儀であり主役なんだよと改めて勉強になりました。

目黒蓮君(漆原さん)の演技が非常によく、浜辺美波ちゃん(美空ちゃん)が一生懸命な新人という役割で可愛いと感じました。

映画はどこまでリアルなのか?

『ほどなく、お別れです』で描かれる

  • ご家族と故人様との考えのギャップ

  • 後悔と感謝

  • 最後の言葉の重み

これらは現場でも日々感じることです。

一方で現実は、

  • 深夜の対応

  • 突発的な日程変更

  • 感情が揺れるご家族間の調整

  • 限られた時間内での決断

などなど、実務ではお見積もりの際は売り上げなども考えてお話したり、次の業務の段取りを考えたりなど、この映画のよりも複雑なケースも多かったりするのですが、オカルト面を除けば割とリアルだなと個人的に感じます。

遺族にも故人様にも寄り添う姿が描かれているという点は素晴らしいと思います。

葬祭プランナーに資格はある?

葬祭プランナーには資格があるのか?

結論からいうと国家資格はありません。

葬祭業界では「葬祭ディレクター」という肩書があります。

葬祭ディレクターには1級・2級があり、厚生労働省認定の試験に合格すれば取得できる資格です。

合格率は割と高かったりします。

映画でもあるように実務をある程度こなし、葬儀の施行が問題無くできるようになれば一人前、すなわち葬祭プランナーといったところです。

そこから更に向上心であったり、モチベーションを上げるために葬祭ディレクター資格を取るといった感じです。

葬祭プランナーと葬祭ディレクターの業務内容の違いについて

一方、「葬祭ディレクター」は厚生労働省認定の技能審査制度に基づく資格です。

葬祭ディレクターには、

  • 1級・2級がある

  • 実務経験が必要(3年~5年)

  • 学科試験・実技試験あり

  • 葬儀運営の知識・技術を証明

つまり、葬祭ディレクターは葬儀全体を統括できる専門職といえますが、業務内容は葬祭プランナー同じであり、試験に合格するかどうかだけの話です。

仕事内容は、

  • 病院や施設へのお迎え対応

  • ご安置手配

  • 役所手続き案内

  • 宗教者との調整

  • 式次第作成

  • スタッフ配置

  • 当日の進行管理

  • 想定外トラブルへの対応

などなど、映画では全て描かれているわけではないですが、一人前の葬儀社スタッフであれば当然の業務です。

結婚式とは違い遺族様も葬儀社も時間がなく、亡くなられた翌日にお通夜そして次の日に葬儀告別式という流れも多かったりします。

葬儀はやり直しがききませんし、リハーサルなどもできず一度きりの時間を滞りなく進める責任があります。

葬祭プランナーと葬祭ディレクターの違いを簡単に

分かりやすくまとめると以下のようになります。

① 資格の有無

  • プランナー:特定資格なし

  • ディレクター:試験制度

② 業務範囲

  • プランナー:運営全体管理

  • ディレクター:運営全体管理

③ 責任範囲

  • プランナー:提案・サポート

  • ディレクター:提案・サポート

まとめると、試験に合格し資格を取得しているか、していないかの差であり業務内容は同じとなります。

中には葬儀社スタッフでありながら死化粧や湯灌をしたり、生花祭壇を生けたりできるスタッフや会社もありますが、基本的には外注のケースも多く打ち合わせ~集金までというケースが多いです。

今は葬祭の仕事が注目されている!?

「おくりびと」もそうですし、今回の映画もそうですが就職先としては昔に比べて注目されていると思います。

一昔前は葬儀社で勤めるとなると反対されたり、差別されたりなどありましたが、昨今では最期のセレモニーに携わる仕事は素晴らしいという考えの方も多かったりします。

実際に葬祭系の専門学校があったりもします。

両親やおじいちゃん・おばあちゃんの葬儀の際に葬祭プランナーが真摯な対応かつ寄り添ってくれたから、この業界に入るという方もいらっしゃいます。

また、葬儀屋という言葉は聞こえが悪いですが、葬祭プランナーや葬祭ディレクターという言葉も時代に合った印象を与えているのかもしれません。

葬祭プランナーまとめ

葬祭プランナーと葬祭ディレクターは、呼び方や資格制度に違いはありますが、業務内容は同じであり目指しているのは同じです。

大切な人との最後の時間を支えること。

遺族様に寄り添うこと。

映画をきっかけに、葬儀の仕事の本質が少しでも伝われば幸いです。

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