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葬儀の知識

死後の世界はどんな所?存在する?|天国?地獄?浄土?

はじめに

人が亡くなったあとどうなるのか?

また、

  • 悪いことをしたら地獄に落ちる
  • 良い行いをすれば天国へいける

というイメージをお持ちだと思います。

こちらでは仏教の死後の世界の考え方についてご紹介いたします。

この世には六つの世界がある

仏教では現世と死後の世界の二つがあるのではなく、この世の生物には六つの世界「六道」があるとされています。一般的には「ろくどう」と呼ばれており「りくどう」と言われることもあります。

良いとされる世界から順番に

  1. 「天道」=てんどう
  2. 「人間道」=にんげんどう
  3. 「修羅道」=しゅらどう
  4. 「畜生道」=ちくしょうどう
  5. 「餓鬼道」=がきどう
  6. 「地獄道」=じごくどう

となります。上から三つを「三善趣(三善道)」といい比較的楽しみがある世界で、下から三つを「三悪趣(三悪道)」と呼ばれ苦しみが多い世界になります。

天道が一番良い世界で地獄道が最もつらい世界で現世での行いの良し悪しにより、いずれかの世界へ「生まれ変わる→死ぬ」を繰り返し、さまよい続けるという考えになります。こちらを仏教の用語で、輪廻転生(りんねてんせい)や六道輪廻(ろくどうりんね)といいます。

六つの世界について

天道(天上界)

六つの世界の中で楽しみや喜び・快楽があり一番良い世界となりますが、「浄土(極楽浄土)」とは違いますので、天道にはもちろん悲しみや悩み、そして寿命もあります。

また、死を迎えるときは

  1. 衣服が汚れ
  2. 頭上の花飾りが枯れ
  3. 体液が滲出し
  4. 体が腐敗し始め
  5. 生きることが辛くなる

など、「天人五衰(てんにんごすい)」という五つの苦しみが現れるといわれています。

天道=天国というイメージがあると思いますが、「天国」はキリスト教での考え方になり、神様の住む世界や神様を信仰する者が生まれ変わる世界となり、何の苦労もせず快楽で理想的な世界になります。

天国は仏教でいう「浄土」「極楽浄土」にあたりますが、浄土は六道とは違う世界になり天国とはまた違います。

また、「浄土」=「天道」でもありません。

浄土の世界は苦しみや悲しみは一切無く、楽しみと喜びのみが満ちていて寿命もないとされている世界でおおまかには天国と似たような世界です。

極楽浄土へ往生するには条件がたくさんあり、そう簡単ではないとされていて仏法の教えを聞き入れ、それを実行し108あるとされる煩悩を全て消し去り、悟りを開いた者でしか行けない世界です。

仏教のお寺さんでもそう簡単には行けない世界になります。

しかし、浄土真宗を信仰している者は無くなると、誰でも極楽浄土へと還ることができるという考えになります。

人間道(人間界)

現在の自分たちの世界で、楽しみもあれば苦しみや悲しみ・悩みもある世界です。

そして、人間はお釈迦様の教えを聞くことができ、仏法を受け入れれば六道輪廻から解放されお浄土へと生まれ変わることができるとされています。

修羅道(修羅界)

喧嘩や戦い、争いや戦争が絶え間なく行われている世界になります。

修羅場

「浮気や不倫がバレて修羅場に・・・」

など、「修羅場(しゅらば)」という言葉は争いのイメージがありますが、このような意味からきています。

畜生道(畜生界)

人間以外の哺乳類や鳥類・爬虫類や昆虫などの世界になります。

動物の世界では弱肉強食で、生きるためには弱いものを捕食しなければならなく、強いものからはいつ食い殺されるか分からない・・・という恐怖と不安が常にある世界です。

また、牛や羊などの家畜や、大切に飼われている犬や猫などのペットも畜生道の世界になります。

餓鬼道(餓鬼界)

常に飢えと渇きに苦しむ世界になります。

食べ物や飲み物は火に変わり喉を通らなく、ガリガリに痩せ細りお腹だけが膨れ上がり見苦しい身体で悲惨な姿になってしまう世界です。

子供やお子様のことを悪い言い方で「ガキ」と言ったりもしますが、子供は食べ物や飲み物をむさぼるように食すことから用いられるようになったといわれています。

また、お盆前に行われる「施餓鬼会(施餓鬼法要)」=「せがきえ(せがきほうよう)」は餓鬼道に生まれ変わり、飢えと渇きに苦しむ生物や弔う者もいない霊魂に対して、飲食物をお供えし供養するための法要となります。

地獄道(地獄界)

六道の中で最も苦しみの多い世界です。

子供の頃に親から「悪さをすれば地獄に落ちるよ」の地獄になり、現世での行いが大変悪かった者が生まれ変わるとされています。

キリスト教においても地獄の世界があり、刑罰を受ける場所や神様の怒りに服する場所などとされており苦しい世界になります。

芥川龍之介の著書である「蜘蛛の糸」という作品があります。

簡単なあらすじは、

お釈迦様がある日、蓮池を散歩中に池の奥の地獄の世界を覗きました。大勢の悪人の中に「犍陀多(カンダタ)」という者がおり、生前に人を殺したり、放火をしたり、ものを盗んだりする泥棒であったとされていましたが、一度だけ善い行いをしたことがあるとされています。それは小さな蜘蛛を殺めようとしましたが、蜘蛛を思いやり命を助けました。その善行を思い出しカンダタを地獄の世界から救ってあげようと思い、蜘蛛の糸を地獄に向かって下ろしました。その糸を辿り上っている最中に下を眺めると他の悪人や罪人も登ってきており、蜘蛛の糸が切れてしまうと思い、罪人に向かって「この蜘蛛の糸は俺のものだ!下りろ!」と叫んだところ糸が切れてしまい、結局地獄へ落ちてしまったそうです。それを見てお釈迦さまは悲しい表情で蓮池を立ち去ったというお話です。

お釈迦さまは生前に悪さをすれば地獄に落とすというより、悪人でも立ち直って良い所に往生できるようにチャンスを与えてくれるという存在になります。

自分だけ助かろうとせず、皆一緒に登ろうという考えであれば地獄へ戻ることは無かったでしょう。。。

まとめ

簡単に死後の生まれ変わる世界「六道」についてご紹介させて頂きました。

よほど仏教に興味が無い限り、死後は天国か地獄の二種類だけのイメージがあります。

仏教は大変奥が深く、どう捉えるかも人によって違ってまいります。

また、死後の世界があるか?ないか?は根拠が無く誰にも分からないというのが現実です。

死後の世界を経験し、現世に戻ってきたという方は聞いたことがありません。

死後の世界は存在するのか?よりも信じるか信じないかとなります。

しかし、「天国に行ける」「地獄に落ちる」という言葉は良く聞く話で、存在するのかは分かりませんが日本全国においても浸透している言葉・考えになります。

作り話だとすれば、生前に思いやりがあり世の中のために良いことを行えば報われるという考えから、六道や天国・地獄の世界の考え方が生まれたのかもしれません。

法話などで仏教について説かれている寺院もありますので、新型コロナウィルス感染症が終息し、機会があれば参加してみてはいかがでしょうか?

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公開日 2021年6月12日|最終更新日 2022年1月23日

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