【2023年9月更新】家族葬や一日葬・自宅葬儀のことならフローリーにご相談下さい。

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目次
第27回葬祭ディレクター技能審査が2023年9月27日(水)の友引に全国で一斉に行われます。
葬祭業者のホームページやチラシ・名刺などを良く見ると「葬祭ディレクター多数在籍」「葬祭ディレクターがいるから安心」などと書かれている事が多いですが、葬祭ディレクターは一般の方にはあまり馴染みが無く、世間一般的にはあまり浸透していない資格になります。
こちらでは葬祭ディレクターとはどんな資格なのか?また、仕事内容や試験内容についてご紹介したいと思います。
厚生労働省認定の葬祭ディレクター技能審査に合格すればもらえる資格になり、国家資格ではありません。
葬祭ディレクター技能審査制度は、葬祭業に従事する人々の知識・技能の向上を図り、併せて社会的地位向上を図ることを目的として、1996年3月に厚生労働省(当時、労働省)より技能審査として認定を受けた制度です。試験は、厚生労働省に届け出た規程に基づき、葬祭ディレクター技能審査協会(1995年設立、以下、本協会)が実施しており、葬祭ディレクター(1級、2級)の認定は試験結果に基づき本協会が行っています。
引用元URL:厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査
というように、葬祭業に従事する者の知識や技能の向上をはかり、何より士気を高めることを目的としており葬祭業に従事する者は皆知っている資格です。
資格の等級区分には
の二種類があり、それぞれ試験内容や受験資格が違ったりします。
資格が無ければ葬儀の施行ができないという訳ではなく、あくまで葬祭業の中においての肩書きとなります。
また、海外では「Funeral Director」=「ヒューネラル ディレクター」と呼ばれており、資格が無いと葬祭の職に就けないといった国もあったりします。
1級 全ての葬儀における相談、会場設営、式典運営等の葬祭サービスの詳細な知識と技能 2級 個人葬における相談、会場設営、式典運営等の葬祭サービスの一般的な知識と技能 引用元URL:技能審査の対象とする技能の範囲
とあります。
簡単にいうと、2級葬祭ディレクターは家族葬や一般的な葬儀を施行するにあたり必要な知識や技術を持っている者、1級葬祭ディレクターは全ての葬儀形式においての知識や技術を持っている者となります。
車の免許で例えると、
1級葬祭ディレクター | 大型免許であり普通車をはじめ、大型のトラックやバスを運転するのに必要な知識や技術を持っている者 |
2級葬祭ディレクター | 普通免許であり普通車や原付を運転するのに必要な知識や技術を持っている者 |
というようなイメージです。
以下で詳しく解説したいと思います。
葬祭業務に携わり5年以上経過する者もしくは、二級葬祭ディレクター取得後2年以上経過する者に受験資格があり、試験に合格すれば認定証を頂けます。
「全ての葬儀」を施行するということで、家族葬はもちろん社葬や寺葬・お別れ会などにも対応するのに必要な知識や技能を審査するための試験となります。
一級では金色のネームカードになります。
私は2014年(平成26年)に葬祭ディレクター技能審査試験を受験し合格しました。
葬祭業務に携わり2年以上携わる者が条件で、試験に合格すれば認定証を頂けます。
「個人葬」を施行するために必要な必要最低限の知識や技能を審査するための試験となります。
個人葬とは家族葬や一般的な葬儀など皆様が参列したことがある葬儀形式です。
二級では銀色のネームカードになります。
たまにカードを付けているスタッフもいますので、カードの色で1級か2級を判別することができます。
私はいかにもな感じで、何となく胡散臭いので付けたことは無いのですが。。。
資格を持っていなくても葬儀の仕事はできますので、葬祭ディレクターの仕事内容というよりは葬儀社スタッフの仕事内容という感じです。
など、葬儀1件に対してどこまで一人で行うかは葬儀社の勤務体制によると思いますが、一級葬祭ディレクターであろうが二級葬祭ディレクターであろうが責任は同じで、資格よりキャリアや信頼重視な会社が多いような気がします。
経営者(社長)が葬祭ディレクターの資格を持っていなかったりも多く、ベテランが二級葬祭ディレクターで入社5年目のスタッフが一級葬祭ディレクターというケースだってあります。
資格を持っていないよりは持っている方がいいのですが、あくまで葬儀業界内だけでの肩書きであるといえます。
葬祭ディレクターの試験内容につきましては、大きく分けて「実技試験」と「筆記試験」があります。
詳細は、
となり、これらを丸一日かけて行いますが、一級葬祭ディレクターと二級葬祭ディレクターでは難易度や合格基準が違って来ます。
学科試験 | 葬儀の歴史や宗教・ご遺体の取り扱いなどの知識をテストします。 |
実技筆記 | お客様に対しての気配りや質疑応答・クレームなどに対応できるかを筆記試験にて行います。 |
幕張り | 受付の机に幕張を制限時間内に行う試験です。 |
接遇 | お客様との打ち合わせです。遺族と直面した際にお悔やみの言葉から始まり、葬儀形式や宗教の確認など葬儀のマナーをテストします。 |
司会 | 接遇で打ち合わせした内容を司会者として進行します。 |
「実技試験」と「学科試験」は分かれており、どちらかが合格基準に達していない場合は翌年に再試験となりますが、落ちた方だけを受験すれば良いという好条件であったりします。
両方合格基準に達していない場合は実技試験と学科試験の両方を翌年に受験しなくてはなりません。
合格基準は一級と二級どちらも実技と学科を70%以上の得点を取らないと失格となりますが、合格率は意外と高く、一級で60%弱、二級で70%弱の合格率となり、落とすための試験ではないといえます。
試験官は「全葬連」と呼ばれる「全日本葬祭業協同組合連合会」の組合員がボランティアで行っております。
特に実技試験は暑い時期にエアコンが無い会場で非常に密な状態で行うため、汗だくになりながら行ったのを覚えています。
となり、会社が出してくれるケースが多いのではないでしょうか?
もしくは、1回、2回目は会社負担で、それ以降は一部・全額自腹という感じだと思います。
第27回である2023年度の葬祭ディレクター技能審査は9月27日(水)の友引に全国で一斉に行われます。
1.札幌会場 | 北海道 |
2.仙台会場 | 青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島 |
3.大宮会場 | 茨城・栃木・群馬・埼玉・新潟・長野 |
4.東京会場 | 千葉・東京・山梨 |
5.横浜会場 | 神奈川・静岡 |
6.名古屋会場 | 富山・石川・福井・岐阜・愛知・三重 |
7.京都会場 | 滋賀・京都・大阪・和歌山・兵庫・奈良・鳥取・島根・岡山・広島・徳島・香川・愛媛・高知 |
8.福岡会場 | 山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 |
こちらの8か所があり、受験者が申請した現住所地によって試験会場が分けられています。
通常であれば毎年9月の残暑が残る時期に全国で一斉に試験が行われるのですが、新型コロナウィルス感染症の影響により2020年度は中止され、第25回葬祭ディレクター試験2022年(令和4年)4月12日(火曜日)には延期されました。
新型コロナウィルス感染症対策が葬儀業界内でも緩和されたため、よっぽどのことがない限りは今後延期されることはないといえます。
また、葬祭業らしく試験日が友引であったりします。
受講後2か月程度で自宅もしくは葬儀社に合否通知がきます。
合格者の方が届くのが早くレターパックにて送られ、中にIDカードと表彰状・試験内容の結果が入っています。
不合格の場合はペラペラのハガキ一枚で裏面に試験の採点が記載されていてどこがダメだったか分かります。
「合格通知/ワレモノ注意」と書かれていますので、レターパックなら合格となります。
人によってさまざまですが、私は半年くらい前から試験に備えて猛勉強・猛練習をしましたが、実務が出来れば誰でも合格というものではなく、やはり葬祭ディレクター試験のための対策を行わなければなりません。
学科試験は「葬儀概論」と呼ばれる割と分厚い参考書から出題されますのでひたすら暗記します。当時は「業務では必要の無いような知識ばかりじゃん・・・」と思っていましたが、どんな質問にも答えるという面では覚えておいて良かったのかなと今では感じます。
司会はひたすら車内や部屋でブツブツと練習したのを覚えています。
幕張りはこのような感じに、時間内(7分以内)で受付の机にヒダを作り張ります。時間内に張れなかった場合は不合格となり翌年に持ち越しです。
特に練習したのはこの幕張りで、当時すでに自宅で葬儀を行うことがほとんどなく、幕を張る機会がほとんどありませんでした。これから受験する若者は、この幕張りに苦労する人は多いと思います。幕張りメインの時代を生きていた先輩方は楽勝だと思います。
暑い時期の練習で汗だくになっていましたので、北海道の人が凄く羨ましかったです。北海道の9月は涼しく、夜は肌寒いくらいですからね。
そして、画鋲が指に突き刺さり、白い幕が真紅に染まっていたのを覚えています。
私も幕張りの時代に葬祭業に携わっていたら楽勝だったと思います。
今では受験も特訓も良い思い出です。
試験勉強をしっかり行い実技試験の練習を一生懸命行えば1回で合格出来ますが、全て満点での合格は非常に難しいといえます。
私は1回で合格出来ましたが、試験の合格自体はそんなに凄くはありませんし難しくもないといえます。
学科試験はマークシート式になり、五択の中から答えをチェックします。
上の画像はイメージですが、マークシートではなく記述方式であれば合格率がかなり下がると言えます。
五択なので適当にチェックしても20%の解答率、そしてその中に回答がありますので、運の要素がかなり強力になるといえます。
もちろん葬儀概論を熟読すれば、運の要素が無くても学科は満点取れますが。
実技試験に関しては、幕張り・司会の経験が無ければ過去の実技試験の対策を行い、猛練習すれば大丈夫です。周りには2回目・3回目で一級葬祭ディレクター試験を合格した人がいますが、取得したいという気持ちがある人はいずれ受かります。
1回で合格しようが、5回目で合格しようが、一時の恥ずかしさはあるかも知れませんが葬祭ディレクターには変わりありませんし、複数回受験したことが今後のキャリアに響くようなことは全くありません。
コツというより試験対策のために必死に「努力」することが一番の近道です。
学科試験の対策は「葬儀概論」を熟読することと、過去問を解くことです。
過去問を解くと、同じ内容の問題が出ていたりします。
学科試験は「運」の要素が強いといえますが、運だけに頼っていたら知識が身に付きません
特に幕張りや司会などの実技は練習しないと間違いなくアウトです。
そして、私の周りに葬祭ディレクター資格の試験官がいますが、特に実技においては人によるが多めにみることはあると言っております。試験官も人間ですから感情移入してしまうこともあるそうです。
実技試験には制限時間があり未完成は一発不合格となりますので、時間が迫ってしまったらできていなくても無理やり終わらせると減点だけで済むという話もあったりします。
どういうことかというと、幕張で完成が難しく途中の段階でも机の裏側に幕を張って無理やり終わらせてしまう、司会では途中でも閉式してしまうということです。
しかし、私が受験した2014年(平成26年)において効果的な裏技であり現在通用するかはわかりません。
日本には何カ所か「葬祭ディレクター科」や「フューネラル科」などを設けた専門学校などがあります。
・日本ヒューマンセレモニー専門学校 フューネラル学科
・駿台トラベル&ホテル専門学校 葬祭ディレクター学科
・東京観光専門学校 葬祭ディレクター学科 葬祭ディレクターコース
・国際ホテル・ブライダル専門学校 葬祭ディレクター科
・福岡ブライダル&ホテル・観光専門学校 葬祭ディレクターコース
・長野平青学園 ホテル・ブライダル&セレモニーコース
・大阪ウェディング&ホテル・観光専門学校 心のおもてなし科 葬祭ディレクターコース
・ウェディング・ホテル&ツーリズム専門学校 葬祭学科
・大阪観光専門学校 葬祭ディレクター学科 葬祭ディレクターコース引用元URL:認定校(募集停止校含む)
しかし、在学中に取得出来るのではなく、卒業後に実務経験を二年以上積まないと受験は出来ません。やる気のある強者は、在学中に2年間葬儀社でアルバイトをし卒業後、勤務先の葬儀社に「葬祭業務実務経験年数証明書(様式第2号)」というものを発行してもらえば最短で受験できます。
葬儀社の息子などが在校していることが多いのでしょうが、葬儀屋になりたくて専門学校に通う人には「頑張って欲しい」と、応援・尊敬の気持ちを抱きます。
理想と現実は違えど、やりがいのある仕事なので、とりあえず卒業して葬儀社に就職し、そこから続けるか違う道に進むか決めて欲しいものです。
組合に入っている葬儀社社長もしくは、跡継ぎの息子は合格率100%なんじゃないか!?という疑惑や都市伝説はありますが定かではありません。
結論から言うと、そんなに凄くはありません。
葬祭ディレクター制度は今から27年ほど前の1996年より開始されたもので、それ以前より従事している方は持っていなかったりもします。資格を持っていなくても葬祭業に携わることもできますし、一級葬祭ディレクターだからといって二級より優れているという訳でもありません。
どういうこと・・・?
葬祭業に2年もしくは5年以上携わっているということの証明でしかないと自分は思います。
葬儀という仕事は昔ほどでは無いですが、今でも若干は偏見のある仕事で、合わない人はすぐ辞めていきます。5年続けば割と自分に合ってる仕事だといえることから、
などの気持ちがあり、技術や知識・士気の向上が見込める者のための資格だといえます。
また、モチベーションも取得前に比べ上がると思います。
すなわち、
葬儀のプロになる・なりたい人のための資格です。
中には無理矢理受験させられて取得した人もいますが、そちらは置いておきましょう。しかし、資格の取得が葬祭業に目覚めるきっかけになった人がいるのも事実です。
スキルに関しては、ディレクター資格を取得したばかりの者と、第一期生では技術が全然違いますからね。
やはり、技術はキャリアには敵わない部分が多いです。知識は頭の良い方ならキャリアを凌駕する場合もありますが、口では勝ったとしても経験が無いので説得力はありませんよね。
しかし、葬祭業内では一目おかれている資格でもありますので、葬儀社の求人などを見ていると葬祭ディレクターが優遇されていたりし、葬儀社のステータスにもなるのでしょう。
人によって
など、目標は違いますが、その目標を追い続けるのが葬祭ディレクターだと思っております。
格好付けましたが、本当にそう思います。
中には一級の者が二級の者に対して、もしくは資格を持っていない者に対して上から目線や馬鹿にしたような態度を取っている人を見かけますが、そういう人は資格を取ったことでゴールしてしまったのでしょう。。。
見てて恥ずかしいです。。。
葬儀業に就職しやすいという資格ではありますが、特別給料が良いというイメージはなく、どれだけ頑張って結果を出すかという部分が大いに影響するといえます。
会社によって給与体制は異なりますので、高給を望むのであれば基本給+歩合の給与体制である葬儀社に入社し全力で仕事に徹し結果を出すということが一番の近道じゃないかなと思います。
歩合を大半に占める給与体制の葬儀社ではオプションの〇〇を付属出来れば〇〇円、オプション料金のの〇〇%というシステムが多く、一例を上げれば表示価格〇〇円から2倍・3倍の〇〇万円で見積もりが出来て集金できれば給与手当てに影響する所が多くあったりします。
もちろん見積もりで良い結果を出しても給与手当てにさほど影響が無い葬儀社ももちろんあると思います。
結論をいえば、一級・二級葬祭ディレクターの資格を持っているだけで給与(収入)が良いとは言い難いといえます。
こちらでは一級・二級葬祭ディレクターについて解説させて頂きました。
資格を取ったから凄いのではなく、取ってからの努力が大切だといえます。
葬祭ディレクター資格を取得したいと思っている方は、葬儀という仕事にやりがいや興味を持っている方だと思いますので、コロナ禍で大変ではありますが、これからのモチベーションの向上や知識や技術の向上のきっかけ、そして良い思い出にもなりますので是非取得してみてはどうでしょうか?
![]() 一級葬祭ディレクター/中原優仁 |
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公開日 2023年7月18日|最終更新日 2023年7月22日