はじめに
葬祭業に関わらず、「代行サービス」たるものは多く存在します。
- 運転代行
- 家事代行
- 育児代行(ベビーシッター)
- ペット散歩代行
- 愚痴聞き代行
- 怒られ・クレーム処理代行
- 結婚式出席代行
など、他にもさまざまなサービスがあったりします。
葬祭業にもさまざまな代行・サービス業があったりします。葬儀や仏事・弔事に対して、それは「アリか?」「ナシか?」は置いておいて、こちらでご紹介したいと思います。
葬祭・仏事においての代行業
近年、葬儀など弔事においてもインターネットで調べると、代行業があったりします。
- 墓参り代行
- 遺品整理代行
- 法要・法事代行
- 喪主代行
- 弔事での挨拶代行
- 葬儀出席代行
- 葬儀で泣いてくれる役柄代行(泣き屋)
- 散骨代行
- 葬儀の代行
などが多く見られます。
葬祭業専門の代行業者というよりは、葬儀社の副業であったり、代行業者が扱っているジャンルの中の一つという感じであります。
どういう人がどんな理由で依頼するのか?
について、考えて見ます。
墓参り代行
お墓参りを業者にお願いするサービスとなります。
- 身体が不自由でお墓参りができない
- 墓地が遠方にあり、お墓参りができない
という方が利用するサービスです。
昨今では、永代供養される方が増加しており、依頼者の代わりに寺院などがご先祖・故人様を供養してくれるものとなり、墓参り代行と似たようなサービスです。
違いは寺院(お寺さん)に依頼するか、民間業者に依頼するかになります。
それなら「お経をあげて供養してくれる永代供養が良いんじゃないか?」と思いますが、一部の方の中ではお墓参り文化を重んじている方も少なからずいらっしゃいますので、成り立っているのだと思います。
リモート(オンライン)でのお墓参り生中継を行っている所もあります。
予算的は、
- 墓石の清掃
- 墓地の草むしり
- 仏花(榊)のお供え
を行ってくれて、10,000円~20,000円程度が相場となります。
遺品整理代行
遺品整理は故人様の身の周りのものである
- 愛用の品物
- 思い出の品物
- 価値のある遺産
を整理・処分することです。
日本全国に遺品整理業者は多数存在しており、品物が多く自分達だけでは片付けが出来ないという方が業者に依頼を行います。
遺族にとっては、ただのゴミでは無いことも多いため、お寺さんなどを呼んで品物を供養してから処分するケースも多く見られます。
予算は基本料金が35,000円程度~が相場となり、そちらに処分する遺品の重量での処分料金、電化製品のリサイクル量がプラスされます。
法要・法事代行
- 一周忌
- 三回忌
- 七回忌
などの法要を代行してくれるサービスとなり、葬儀社や寺院が行うケースがほとんどです。
葬儀社に依頼すると、代行手数料プラス宗教者へのお礼(御布施)が必要になりますので、宗教者に直接依頼する方がよいといえます。こちらを定期的に依頼する方は、永代供養を考えた方が賢明だといえます。
喪主・葬儀挨拶代行
喪主の代行には、どこまで行ってもらうかにより金額の幅があります。
身寄りが無く、法的な事柄まで全て行ってもらうとなると、信頼できる知人などに生前に依頼しておきましょう。
葬儀の場合、
- 親戚はいるけど喪主をしたくないから
- 身寄りが無く、葬儀~納骨まで依頼する
となりますが、喪主をしたくないというケースでは、何とか取り決めを決定できる代表者を決めておくことがよいです。
「喪主」という言葉を聞くと荷が重いイメージですが、昨今よりの家族葬ではそこまで重く感じる必要はありません。葬儀費用にも関わってきますから、費用・お金に関することに責任を持てる方が喪主を行ってもよいです。
葬儀社がサポートしてくれますので、そこまで心配はいりません。
通夜式や葬儀告別式・食事の際の挨拶も必要であれば葬儀社スタッフが無償で代行してくれるケースも多いので心配はありません。(※場合によっては司会者が必要となり、オプション料金が発生する場合もあったりします。)
葬儀参列代行
いわゆるサクラです。
- 本当は参列しなければいけないけど出来ない(替え玉)
- 多くの人数に参列してもらいたい
- 受付を頼む人がいない
- 親戚を呼べない(親戚代理)
- 友人や知人として
などの理由により、代行業者スタッフが参列者として出席するサービスです。葬儀に対しての正しいマナーや立ち振る舞い・上手く演技が出来る者が派遣されるようです。
依頼する理由として仕事・プライベート上で葬儀参列者の人数が少ないと都合が悪いケースや見栄を張りたい・友達を多く見せたいなどのケースが多いようです。
※当社での取り扱いはありません。
泣き屋・泣き女
「なきや」「なきおんな」「なきめ」と呼ばれるサービス業もあります。
葬儀において、誰よりも泣いてくれる女性演者です。大昔の日本では習俗として存在していたようですが、現在ではほとんど見られない職です。中国や韓国などのアジアでは今でも存在する習俗だそうです。
涙は死者への馳走であるとされ、一説には、悪霊ばらいや魂呼ばいとしての性格も併せ持つとされる。
引用元:Wikipedia(泣き女)
また、他の参列者に対して涙を誘ったり、偲ぶ空間を演出するという意味もあるみたいです。
「泣き男」というものは聞いたことがありませんので、女性スタッフが派遣されるのでしょう。
散骨代行
お墓に納骨や永代供養を考えていなく、自然に還したいという散骨(自然葬)でありますが、こちらは割と需要があるようです。
「バルーン葬」や「宇宙葬」は近未来的で、一部の方だけに需要がありますが、「海洋散骨」においては世界的に人気があったりします。
通常では、家族や親戚が乗船し海へ遺骨や遺灰をを撒くのですが、「船酔いが心配」という方は、船に乗って沖まで出るというのは適いません。また、大阪湾に散骨したいけど、関東や九州・北海道に住んでいるという方は難しいといえます。
散骨の代行や委託はそういう方のためにあるサービスです。
葬儀式の代行
身寄りが無い方の「直葬」「火葬式」などでは、葬儀社が代行というケースはありますが、お葬式を葬儀社に全て任せることはあまり無かったりします。
身寄りが無かったりする場合では、生前に葬儀のことを決めておかないと病院や施設の事情により直葬になってしまうケースが多かったりします。
自分らしい最期を迎えるには、
- エンディングノートを書く
- 終活を行う
などを行わなければ自分の考えは誰にも考えは分かりませんので、エンディングノートは非常にオススメです。
葬儀は「直葬」と「家族葬」では流れが違いますので、葬儀代行を依頼する場合は事前(生前)の打ち合わせが前提となります。
病院や施設へのお迎え
ご遺体安置・処置
通夜式
葬儀告別式
お別れ(花むけ、副葬品を納める)・出棺
骨上げ(収骨)
初七日・四十九日法要
納骨(お墓・永代供養・散骨)
一般的な家族葬であれば、このような流れになり、葬儀社と寺院だけで葬儀~納骨~供養まで行います。直葬や火葬式では、通夜式・葬儀告別式を行わず、出棺当日まで安置のみを行い火葬となります。
どのような内容にするかは人それぞれで、葬儀が出来ない・行いたいけど参列出来ないなど、さまざまな理由もあると思いますので、生前に自分の最期を考える「終活(しゅうかつ)」は非常に大切だといえます。
»葬儀代行も受け付けております|家族葬93,500円(税込)~
まとめ
こちらでは、葬儀や仏事・弔事に関するさまざまな代行業についてご紹介させて頂きました。
葬祭業に関わらず、人それぞれの状況に応じて助かるサービスがたくさんあったりします。こちらのページに書いていないことでも、どんどんご質問・ご相談頂ければと存じます。
フローリーでは24時間365日スタッフが対応いたしますので、お気軽に問い合わせ下さいませ。