はじめに
最近テレビで関西テレビ放送(カンテレ8ch)にて「宇宙葬」を取り上げた番組を見て気になり、宇宙葬を取り扱っている業者さんに問い合わせを行いました。会社名は「株式会社銀河ステージ」様でした。
昨今の日本では「海洋散骨」や「樹木葬」など自然葬の需要が増加しています。
自然葬とはお墓や寺院にて埋葬・供養するのではなく、遺骨を自然にかえすという考えで行う埋葬方法で、宇宙も自然ですから、自然葬の近未来的な埋葬方法となりますね。そして、昔は一般的に行われていた土葬や風葬などの埋葬方法も自然葬といえます。
火葬(かそう) | ご遺体を焼却し遺骨にする方法。 |
土葬(どそう) | ご遺体を土の中に埋めて自然に還す埋葬方法。 |
風葬(ふうそう) | 火葬や土葬を行わず、ご遺体をそのまま放置・野ざらしにし自然に還す方法。 |
宇宙葬は近未来的な葬儀の形とはいえますが、
- 「宇宙葬」って何?
- 宇宙で葬儀を行うの?
- 料金はどれぐらいかかるの?
- メリット・デメリットは?
など、気になる事項や日本ではまだまだ普及していない分「少し怪しい」というイメージもあったりします。
しかし、夢やロマンはありますよね(笑)
こちらでは「宇宙葬」について書いていきたいと思います。
宇宙葬とは?
宇宙葬は宇宙で葬儀を行うのではなく、火葬を行った遺骨や遺灰をロケットや人工衛星に乗せ、宇宙に打ち上げ散骨する埋葬方法になります。
20年程前にアメリカ合衆国より始まったみたいですが、日本では聞いたことが無い方がほとんどですよね。
国際航空連盟では、地上から100 kmを宇宙空間と大気圏の境界線(カーマン・ライン)と定義しており、宇宙葬は、この「カーマン・ライン」を越えた宇宙空間までロケット・人工衛星を打ち上げます。
そのため、カーマン・ライン以下(たとえば成層圏など)で行われる散骨は、厳密に言うと宇宙葬ではありません。(図参照)。初めて宇宙葬が実施されたのは1997年4月21日と言われており、「スタートレック」の生みの親であるジーン・ロッデンベリー氏をはじめ、24名分の遺灰が宇宙空間に打ち上げられました。
そういう意味では「宇宙散骨」と言っても良いと思うのですが、「宇宙葬」と言った方が格好良く語呂もしっくりくるような気がします。
樹木葬であれば植えられた木の下に埋葬や散骨をします。
海洋散骨は粉状にした遺骨を海にまく埋葬方法です。
宇宙葬では遺骨や遺灰を宇宙にそのまま撒くのではなく、
このような、さまざまな大きさの宇宙葬専用のカプセルに遺骨や遺灰を納め、宇宙空間に到達するとロケットや人工衛星ごと燃え尽きるみたいです。
カプセルの大きさは遺骨を納める事ができる量(重さ)によって違い、遺骨や遺灰の量が大きければその分カプセルも大きくなり値段も大幅に上がって来ます。
宇宙葬の費用について
宇宙葬には夢やロマンがありますが、気になるのは費用(料金)だと思います。
さまざまなプランがあるみたいで、どのプランもカプセルの大きさによって値段が2倍~3倍になっていますので、一番小さいカプセルが良いといえるでしょう。
たくさん散骨すれば良いというものでも無いと思いますし。
宇宙飛行プラン
専用カプセルに遺骨や遺灰を納めてロケットを打ち上げ宇宙に散骨するプランです。
料金は495,000円(税込)~
人工衛星プラン
専用カプセルに遺骨や遺灰を納めて人工衛星を打ち上げ宇宙に散骨するプランです。
料金は1,045,000円(税込)~
月旅行プラン
依頼主が実際に月まで付き添うのではなく遺骨や遺灰をロケットに乗せ、月面まで運び故人様に月旅行をしてもらうプランです。
料金は2,750,000円(税込)~
宇宙探検プラン
カプセルを宇宙帆船(深宇宙探査機)に乗せて宇宙へと打ち上げ、宇宙の果てを目指すプランになります。宇宙帆船は宇宙空間をいつまでも飛び続けるみたいです。
料金は2,750,000円(税込)~
などのプランがあるようで「一番小さいカプセルで宇宙飛行プランなら割と現実的な金額かな?」と感じましたし、永代供養やお墓を購入するよりは安く済む可能性もあります。 可能であれば故人夫婦の遺骨や遺灰、何なら可愛がっていたペットの遺骨を、何とか一番小さいカプセルに詰めて宇宙に行けたら、とてもコストパフォーマンスが良いかもしれません。 |
どのプランも依頼者がロケットや人工衛星に搭乗するのではなく、遺骨や遺灰のみを乗せての打ち上げとなっており、現地で打ち上げを見学するのは可能みたいです。
「ZOZO TOWN」の前澤友作さんが宇宙旅行をしますが、実際にロケットやスペースシャトルに搭乗して宇宙旅行をするには特殊な訓練を何か月も受け、更に費用が〇〇十億円かかるみたいなので・・・一般人には無理です。。。
亡くなっていたら(遺骨であれば)可能で現実的です。。。
メリット・デメリット
実際に宇宙葬を行った方が周りにいませんので、本人の意見や感想を聞いてはいませんが、私が思うメリット・デメリットを正直に本音で書いていこうかと思います。
メリット
- 夢やロマンがある。
- 自慢話ができる。
- 割とリーズナブル
生前に宇宙が好きだった方や、宇宙旅行が夢だった方にはいいかもしれません。世界でも生前中に宇宙旅行を行える人なんてほとんどいませんが、遺骨であれば費用的にも現実的ではあります。そして、埋葬方法が宇宙葬にたどり着く人はほとんどいませんから、依頼主も周りに自慢話が出来ますよね(笑)。また、生前であれば何十億円かかりますが遺骨や遺灰であれば何十万円程度で済みます。
私はもしかしたら本気で宇宙葬をするかもしれません(笑)
依頼主(子供など)が打ち上げ場所の現地に旅行を兼ねて行き、ロケットなどの遺骨収納庫に直接カプセルを納める事が出来れば、より宇宙への送り出しに現実味が湧きますね。
デメリット
- 現在の所、日本での打ち上げが無い。
- 打ち上げ予定日が定かではない。
- 料金が先払い。
- 普及していない分、不鮮明な部分が多い。
- 散骨できる遺骨はごく少量
など、お金についての心配や「宇宙葬」という響き自体の怪しさなど「騙される」「詐欺?」「本当は遺骨や遺灰は地球上のどこかに捨てられているんじゃないか?」などの不安があるというのが正直な意見ですよね。自分の周りでは宇宙葬を行った方はいませんので、意見や感想は聞けていませんから。打ち上げに立ち会うなら海外まで行かないといけませんが、ライブ(リモート)は可能みたいです。資本が集まらないと打ち上げは行えませんから打ち上げ予定日の延期などは仕方が無いのかなとは思います。
まとめ
こちらでは「宇宙葬」について書いてみました。
宇宙葬は日本ではあまり知られていないだけで、知名度が広まれば有名人なども行うケースが増えるとは思います。しかし、まだまだ時間はかかるでしょうし、不発に終わり流行らない可能性もありますね。私は宇宙葬がいずれは割と普及するんじゃないかと思っています。
そして、メリット・デメリットはあると思いますが、需要がどんどん増えて日本でも普及してくれば、もう少し値段も下がってはくるんじゃないでしょうか。
もしかすると、事前に相談や予約をすると安くなる可能性もありますし、ダメ元で値引き交渉するのもありかなと思います。
当社では取り扱いはありませんが「宇宙葬」が気になった方は「銀河ステージ」様に問い合わせてみてはいかがでしょうか?宇宙葬の実績も多くあるみたいですし、日本では宇宙葬の先駆けなのではないでしょうか。
公開日 2021年8月8日|最終更新日 2024年8月14日