はじめに
葬儀社を選ぶ際、皆様はどのような方法でお探しですか?
- 過去に葬儀を行った会社でする
- 互助会や会員に入っている
- 知人に紹介してもらう
- インターネットで探す
上記の4パターンになると思いますが、こちらではインターネットで葬儀会社を探す方が、インターネットで良く目にする葬儀・家族葬の仲介・紹介・斡旋業者さんについてご紹介いたします。
葬儀会社の仲介・紹介・斡旋業者とは?
昨今では年代を問わず、パソコンやスマホなどにおいてインターネットで調べることがメインになっています。
そして、ここ近年では葬儀を行う葬儀会社もインターネットで探す方が大幅に増加しています。
「葬儀会社の仲介・紹介・斡旋業者」とは、葬儀社をお客様に紹介・仲介・斡旋してくれる業者であり、私たち葬儀会社にお客様を紹介してくれる業者さんでもあります。
テレビCMやSNSの広告、インターネットで葬儀社を探していると良く見かけますし、業者さんの名前は聞いたことがあると思います。
ピンと来ない方や知らなかった方もいらっしゃると思いますが、
- 「小さなお葬式」さん
- 「いい葬儀」さん
- 「よりそうお葬式」さん
- 「DMMのお葬式」さん
- 「イオンライフ・イオンのお葬式」さん
などが有名で利用したことがあるという方も多くいらっしゃるかと存じます。検索サイトGoogleなどで「〇〇市 葬儀」「〇〇市 家族葬」と検索すれば、最上部の広告などにも出てきますよね。
上記の会社は葬儀社選びに困っている方に、葬儀社を斡旋してくれる業者さんとなり、主にインターネットで探している方へ向けてのサービスになります。
葬儀紹介業者は上記以外にもたくさん存在し、葬儀社選びをインターネットで選ぶという方がどんどん増加していく見込みがあるということで、元々他業種の会社が参入していたり、投資を受けて起業するベンチャー企業などが主流になっています。
現状ではインターネット上のみで運営している会社がほとんどですが、一部では直営店という形で葬儀会館を設けている企業もあったりします。
割と安い葬儀費用で、追加料金もあまり発生しない明瞭なプランを組んでおり、インターネット検索でも上位に出てきますので非常に勢いがあります。
もちろん24時間365日対応がほとんどです。
どういうシステム?
簡単に説明すると、上記の仲介・斡旋業者さんが全力でインターネットやCMなどで宣伝してくれて、その業者さんに葬儀の依頼があれば、葬儀社に下請けという形でお客様を紹介してくれるシステムになります。
世の中には葬儀に関わらず、さまざまな業種において、このようなサービスが存在し、何ごともインターネットで探す時代になっているということが背景にあります。
葬儀社に仕事を紹介・仲介してくれるということから、親切な業者と思われがちですが、業界内では少し皮肉な言葉で「葬儀ブローカー」などと呼ばれていたりもします。
そして、葬儀を施行する葬儀社は仕事を紹介してもらうためにはその会社に加盟しなくてはなりません。
一連の流れは、
葬儀紹介・仲介業者さんが宣伝 |
お客様が依頼(電話をする) |
仲介業者が自社に加盟している葬儀社にお客様を紹介 |
紹介を受けた葬儀社がお葬式を施行 |
お客様より葬儀費用の集金 |
紹介手数料を差し引いた金額を仲介業者へ振込み |
となります。
すなわち、各葬儀社がブローカー業者さんに加盟し、仕事を紹介してもらうというシステムです。
しかし、紹介してもらえるといっても下請け扱いになりますので、自社の葬儀社名でお客様に対応することは原則禁止している所がほとんどです。
葬儀社は助かる?
インターネット上で顧客を確保し仕事を紹介してくれますから、一見葬儀社はとても助かるといえますが、無料で紹介してくれる訳ではありません。
各紹介業者さんによって手数料は違いますが、一般的にはホームページでの宣伝・広告費は無料で、紹介をしてもらえば「葬儀費用の15%~30%程度」を紹介料として支払わなければなりません。特に30%程度の紹介手数料を支払わなければならないケースでは、葬儀社側の利益も薄利となり葬儀社側の不満の声が多かったりもします。
どういう葬儀社が加盟している?
中小・零細企業の葬儀社が加盟していることが多いです。
地元で有名な葬儀社も加盟していたりし、昨今では葬儀ブローカーさんの勢いが増していますので「加盟していなければお客様や仕事が減るので本当は乗り気じゃないけど仕方が無く・・・。」というケースや「薄利でも利益があって大変助かっている」という葬儀社さんも多いです。
逆に大手葬儀社さんは自社ブランド、プライドがありますのでそう簡単に加盟はできないのだといえます。
逆に大手葬儀社はブローカー業者さんを買収したりしている所もあります。
大手の葬儀会館で、自社ブランドより大幅に安く内容が充実した葬儀をされては「こっちの方が良い」となり、自社プランが売れなくなりますからね。。。
そして、大手や老舗葬儀社には「多少高くてもそこで葬儀を行う」「〇〇社で行うのがステータス」というファンも大勢いますので、加盟しなくても問題ないともいえます。
プラン内容とサービス
プランの内容と料金は今の所どこも似たようなもので宣伝・広告・価格競争になっています。
広告とは違う検索部分でも上位表示されていることから、専属のプログラマーを雇用し「SEO(検索)」の競合も非常に激しかったりします。一人ではとても無理なくらいの記事を毎日更新していたりします。
料金プランによって付属している物品やサービスは違いますが、どれを選んでも「病院へのお迎え」から「斎場までの出棺」までは最低限のサービスとしていますので、火葬までは問題なく行えます。
しかし、お迎えや出棺において、霊柩車の走行距離が〇〇km以内と指定していることが多いので、それ以上になると追加費用が発生します。
プラン料金の違いは、主に葬儀のサービス内容や物品になります。
- 仏具(経机・線香・蝋燭)
- 生花祭壇の豪華さ
- 遺影写真
- 一日葬(通夜を行わない)
- 2日葬(通夜・告別式を行う)
- 司会者・案内スタッフ
などの違いです。
カタログやネットに記述しているものは全て付属しておりその通りに葬儀は行えますが、距離数や日数の延長などでは「式場使用料」「ドライアイス追加」「控室料」などの追加料金が発生しますので要確認です。
逆に選択したプラン以上のサービスを望むと、それより上のプランを選ぶしか無かったりしますので、自由があまりきかないケースもあったりします。
1番安いプランは注意が必要?
「直葬」や「火葬式」プランでは付属品やサービスを良く確認しておくべきです。
特にサービス面では、安置場所が指定できないケースもあります。
自宅での安置が出来なかったり、安置した後に故人様に付き添うことが出来なかったり、控室などが付属していなく、割高な追加料金が発生したりもあります。
プラン料金内で費用を納めるなら、病院へのお迎え完了後、火葬当日まで故人様に対面できないという可能性もあります。
また、
- 遺影写真が付属していない
- 骨壺が小さいほうしか付属していない
など、物品は充実していません。
ここ最近では「直葬プラン」であれば、税込みで10万円を切っていますので、当然といえば当然ですが。。。
激安で良いサービスというのはインターネットの宣伝や広告だけでは判断出来ません。
実際にそういう所はあるのはありますが、自社ホームページが無かったり、HPに力を入れて無かったりと探すのが非常に困難であったりします。
もう一つの注意点
それはお客様から依頼があり、そこから葬儀を施行してくれる加盟葬儀社をブローカー業者が探し始めるのですが、近場の葬儀社が忙しく見つからないケースでは少し遠方になってしまう場合もあります。
人の亡くなるタイミングはどうしても重なってしまうケースが多く、忙しい時はどこも忙しいというケースも多くあったりしますので仕方が無いとはいえます。
手を抜く業者もいる?
こちらは下請け業者によって違うと思いますのでハッキリとは書けませんが、
- 安いプラン料金
- なおかつ充実した内容
- 割と高めなバックマージン
という形態にありますので、葬儀社の手元に残るのはさほど多くはありません。
ということは何かを「工夫」しなければ割に合わなくなりますよね。
- 物品の質を下げる
- 人件費を抑える
この2つしか方法は無く、手を抜くという言葉には語弊がありますが、同じ金額でも自社のプラン内容と全く同じようにサービスを振舞うということは難しいといえます。
30万円の葬儀で手数料を引かれ、20万円での施行となると20万円の葬儀内容にするためにどこかを工夫しなければならないというのは当たり前の考えだといえます。
中には下請けでもサービス旺盛な葬儀社もあるとは思います。
提携葬儀社とのトラブル
互助会や葬儀社の会員に入っている方で葬儀社が決まっている場合、葬儀屋さんの連絡先を登録していれば問題ないのですが、不幸があり病院などにおいて、
- 連絡先が分からない
- 葬儀社の資料が手元に無い
という場合は、スマホなどで「〇〇葬儀社」「〇〇セレモニー」などと打ち込み、インターネットの検索サイトでお決まりの葬儀社を探す方が多いです。
その際、仲介業者に加盟している葬儀社の自社ホームページや電話番号が上位に出てこなく、親元(ブローカーのサイト)が上位に出てきて、お客様が間違えて連絡してしまいます。それだけ仲介業者さんはホームページに力を入れています。
そうなると、自社会員のお客様でも、
お客様
葬儀社紹介・仲介業者
お客様指定の葬儀社
という連絡の流れになり、電話のみの取り次ぎであっても仲介業者を介しますので、多少の手数料や電話代金として請求されることがあります。ただし、葬儀の紹介では無いので数千円程度としている所が多く感じます。
そうなると、葬儀社側からすると「自社の直接のお客さんが間違えてそちらに電話したのに、手数料が発生するのはおかしいだろう!」となってしまうのです。。。
こういったトラブルは色々な葬儀社さんから良く耳にしたりしますが、どちらの言い分が正しいか・間違っているかについてはとても難しく、どちらの意見も理解できるなと感じています。
また、お客様に対し「当社のプランの方が安くて良いサービス」だと伝え、ブローカー業者さんには断りの電話を入れてもらい、自社のプランで行うというケースもあったりします。
こちらは少しいけないなとは感じます。
葬儀ブローカーの今後
葬儀紹介業は現状でもたくさんありますが、今後も増加すると思います。
インターネット上では今よりも更に価格競争になるのではないでしょうか?
そうなると、下請け葬儀社もサービスのどこを削るかなど、更なる「工夫」が必要になって来ます。
インターネットでは広告・宣伝費用が莫大になりますので、資本の問題で割に合わなく手を引く業者と、大手に買収されたり、合併や傘下になるという形になっていくと予想されます。
しかし、ネットで葬儀社を探すというスタイルも更に増加すると予想されますので、葬儀社選びを不幸があったその日にインターネットで探すのもよいのですが、どうせなら事前に相談や見積もりを行って探すことが賢明だといえます。
元気な生前中にお葬式のことを考えるのは縁起は良いとはいえませんが、人はいずれ亡くなりますので「死」と向き合うことも大切だと思います。
当社の家族葬
宣伝で申し訳無いのですが、
当社は葬儀仲介・斡旋業者ではなく、直接お客様とのやり取りを行う「家族葬専門業者」です。
フローリーでは家族葬を93,500円(税込)~よりご用意しております。
お客様に対し「安い」「安心」「満足」な家族葬を施行することをモットーとしております。
多少のご要望・ご無理は聞かせて頂くつもりです。
24時間365日スタッフが待機しており、事前相談・見積もりは無料となりますので、お気軽に問い合わせ下さい。
まとめ
こちらではインターネットやテレビCMで良く見かける家族葬仲介・紹介業者さんについてご紹介いたしました。
葬儀の施行は全て下請け葬儀社が行い、仲介業者は葬儀社やお客様への電話対応のみになりますので、お客様にどのような対応やサービスを行っているのかは、葬儀後の連絡やアンケートでしか分からない状態になっています。
「書いている内容と対応が違う」となっても仕方が無いのです。
それぞれの仲介業者さんに加盟するには細かな規約や誓約書がありますが、実際に葬儀を施行となると「理想」と「現実」は異なることが多くあります。
そして、仲介業者からすると「広告・宣伝に莫大な費用をかけて紹介してあげている」となりますし、下請け葬儀社からすると「安い利益で葬儀を施行してあげている」という手数料やサービス面においての不満があったりもしますので、両者にわだかまりがあるのが現状です。
一見、「紹介してもらっている葬儀社から不満の声があるのはおかしいのでは?」「それなら加盟せずに自社ブランドを盛り上げれば良いじゃないか」と思いますが、両者の言い分は非常に理解できますし、今の所はお互いに上手く付き合っているというイメージが持てます。
インターネットは便利ですが、葬儀社選びを慎重に行いませんか?