【2025年2月更新】
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葬儀の知識

需要が増加!?オンライン葬儀のマナーや撮影方法・費用などご紹介

一級葬祭ディレクター/中原優仁【記事監修】厚生労働省認定
一級葬祭ディレクター/中原優仁

オンライン葬儀について

昨今よりオンラインでの葬儀が増加傾向にあります。

特にコロナ禍全盛期では参列者を極力限定した形式や、参列したいけど控える方が多かったです。

年々注目されているオンライン葬儀ですが、一体どのような葬儀形式なのか!?

こちらで詳しく解説いたします。

オンライン葬儀とは!?

オンライン葬儀はリモート葬儀とも呼ばれる場合がありますが、

  • 参列ができない
  • 参列を断られた
  • 参列したいけど行けない

などなど、葬儀に出席できないケースなどにおいて行われる新しい葬儀形式です。

特に新型コロナウィルス感染症が非常に蔓延していた際は、本当は参列したいけどできなかった時や少し体調が悪く参列を控えた際などに遺族が撮影をし生中継をしたいという希望が多かったことから、葬儀の一部始終を撮影しオンライン(リモート)で相手に参列してもらうことが不謹慎では無いという考えになりました。

また、遠方に住んでおり、どうしても参列ができないケースや元気だけど足腰が不自由で周りに迷惑をかけるから参列出を控えるという方も多いことから需要が徐々に増加しつつあります。

コロナ禍以前は「オンライン葬儀」「リモート葬儀」という言葉はほとんど使われておらず需要もなかったため、ここ数年で注目されている葬儀形式になります。

今後においても需要が増えるんじゃないかと予想しております。

オンライン葬儀のマナーについて

オンライン葬儀は参列したいけど、難しい状況にある場合に行うことがよいといえます。

「参列が面倒」という場合では行わず、喪家が参列を断っていない限りは実際に参列することが故人様にとって一番の供養になります。

参列したいけどどうしてもできない場合に限り、喪家に撮影で生中継を行って欲しいという旨を伝えることがよいです。

オンライン葬儀の撮影方法や配信方法

リモート葬儀の配信・撮影方法についてご紹介いたします。

撮影方法について

オンライン葬儀の撮影は生中継ということから、電波がある「スマートフォン」や「タブレット」などの端末で行いますが、

  • 自分達(家族)で撮影をする
  • 撮影を葬儀社に依頼する

という2つの方法があります。

自分達で撮影を行い、葬儀動画を配信する方法と、葬儀社もしくは葬儀社が外注したカメラマンに撮影してもらうなどです。

スマホやタブレットなどのカメラ機能を使用し、葬儀の様子を撮影・配信します。

撮影の際は手持ちでの撮影だと自由はききますが、焼香の順番が回ってきたりすると交代を行ったりなどしないといけませんので、

スマートフォン用三脚

「スマートフォン用の三脚」を使用し固定を行っての撮影であれば楽で手ブレもなく撮影が行えます。置き場所については葬儀社のスタッフに聞けば最適な場所に設置してくれます。

葬儀社によってはスマートフォン用の三脚を無料で貸し出しを行っている所もありますので、手元に無ければ聞いてみましょう。三脚がなければテーブルなどに置いて撮影するとよいです。

配信方法について

さまざまな方法で発信が行われていますが「Skype(スカイプ)」「Zoom(ズーム)」「LINE(ライン)」あたりが主流です。

アプリを入れておけば簡単に撮影や配信が出来ます。特にLINEアプリを携帯電話に入れている方はすごく多いので、ライン電話で動画を発信される方が多かったりします。

「Skype」や「Zoom」で撮影を行う場合は事前に設定方法を確認しておきましょう。

配信の注意事項

配信するのに便利なアプリがたくさんあり、簡単にオンライン葬儀が行えますが注意事項としては配信先の方がスマホやパソコンなどインターネットに接続できる端末がないと配信は行えません。

特にインターネットに疎い高齢者に配信する場合などは事前に設定方法などを説明しておく必要があります。

誰が撮影や配信をする?

誰が行ってもよいのですが、配信アプリに詳しい・使い慣れている若い方などが行うのがよいかもしれません。

アプリの使用方法に熟知していないと、途中で不具合がおきたりすると復旧などに時間がかかり、配信が中止されてしまう可能性もあります。

また、葬儀会館にWifiがあるかどうか確認し、接続できるならWifiを使用しての撮影を行いましょう。

オンライン葬儀の費用について

基本的には自分達で行う場合費用は発生しないでしょう。

葬儀社に撮影を依頼する場合は機材の貸し出しやアプリの設定を行ってくれたり、近場であればスタッフを発信相手の自宅などに手配してくれたり電話にて動画を視聴する方法などを教えてくれたりしますが、割高な費用が発生したりします。

葬儀社への依頼はリモート葬儀のための人件費がかかりますので仕方がありません。

ほとんどの葬儀社では自分たちでセルフ撮影する場合においては「費用が無料」としている所が多いので自分たちで動画を撮影・発信しリモート葬儀を行うことがオススメです。

オンライン葬儀の注意事項について

撮影は遺族で行うことが多いので問題ありませんが、遺族以外の親戚が撮影する場合は遺族に了承を得ておきましょう。

もしかすると事情があって撮影や配信などを行って欲しくないという方など撮影に抵抗があるケースがや「神聖な場を撮影するのは不謹慎だ」という考えで撮影NGなケースももしかしたらあるかもしれません。

また寺院への了承も得ておく必要があります。本尊(掛け軸)が映ったらダメだとか神式では鏡が映るのはマズいなど宗教・宗派によって撮影禁止の可能性もあったりします。

宗教者(お寺さまなど)への許可については、葬儀社さんが行ってくれたりしますのでその旨を伝えればよいです。

撮影を行うということを遺族や親戚の了承は必ず必要です。

オンライン葬儀のメリット・デメリット

メリット

  • コロナ禍でも感染などの心配が不要
  • 体調が悪くても寝ながら見れる
  • 全国どこからでも参列が出来る
  • セルフ撮影であれば無料の場合が多い

という面がメリットだといえます。

葬儀場は人が集まる場でもありますので、コロナ禍の現在では安心です。病気や妊婦さんが病院などで入院していても葬儀の様子を見る事ができます。

そして、日本全国場所を問いません手元にスマートフォンがあり、ネット環境が整っていればオンライン葬儀に参列できます。また、海外に在住の方でも参列が可能ですがネット環境の確認をしておくべきです。

デメリット

  • 電波状況により発信不可に
  • スマホなどの端末が無ければ参加出来ない
  • 葬儀の様子全部を撮影出来ない

などの場合、リモート葬儀が成り立たない場合があります。

「電波状況」だけは仕方がありません。

葬儀社やプロのカメラマンに依頼したとしても、電波状況によりリモート葬儀不可になる可能性があります。その場合、葬儀社に依頼しているケースでは全額返金してくれる所がほとんどですが確認が必要です。発信相手が撮影の様子を見るための端末(機材)を持っている事が前提で、レンタルだと費用がかかります。

そして、撮影範囲には限度がありますので、リモート葬儀に参列している方が見たい場面を見れないというケースもあったりします。

また、火葬場(斎場)での撮影は禁止している場所が多いです。中には撮影OKの火葬場もありYouTubeで「骨上げ」などのワードで検索すれば出て来たりします。

一番大きなデメリットは「電波状況」によって左右されるということです。電波状況に対しては葬儀社からの注意事項であると思いますが、それでも葬儀の様子を見せてあげたいという場合は「DVD作成」という方法もあります。リモート葬儀を行う予定だったけど「電波が悪く発信出来なかった」というケースを想定し、保険をかけてスマホやビデオカメラなどで動画の録画を行いDVDに焼いて見せてあげるという方法です。リモート参列はできませんが、葬儀の様子を伝えることは出来ます。

オンライン葬儀での服装は?

リモートでの参列の場合、服装のマナーとしては喪服や略礼服が一番よいといえますが、撮影中は他の者が自分の姿を見るわけではないので平服でもよいです。

状況により私服やパジャマなどでも問題ないといえます。

焼香はできませんが、数珠があれば準備し参列者とともにお悔やみや供養をしてあげればよいです。

オンライン葬儀まとめ

コロナ禍よりオンライン葬儀が注目されていますが、季節によってインフルエンザが流行したりなど感染力が強い病気が蔓延しています。

また、参列したいけどできないという方も多いため「オンライン葬儀」「リモート葬儀」という形式は非常に画期的な形式だといえます。

しかし、メリットもありますがデメリットもありますのでアプリなどの事前の準備や説明などが大切だといえます。

費用面では葬儀社に撮影を依頼すると料金が発生したりしますので、自分たちでセルフ撮影をするとよいでしょう。

配信できる端末(ネットに接続できるスマホやタブレット)があれば誰でも簡単に行えますのでどうしても葬儀の様子を見たい・見せてあげたいという場合にはオススメではないでしょうか。

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