バルーン宇宙葬とは
「バルーン宇宙葬」という言葉を初めて聞く方の方が多いと思います。
簡単に言えば葬儀ではなく「散骨方法」の一つになります。
散骨で有名な方法では海に遺骨を撒く「海洋散骨」がありますよね。
バルーン宇宙葬は空(宇宙)に遺骨を撒く散骨方法になります。
もっと詳しく
バルーン宇宙葬を具体的に解説していきます。
こちらの散骨方法は歴史的にはまだ新しく、平成16年頃から始まった新しい葬送のスタイルになります。
名前の通り、巨大なバルーン(2m~2.5m程度)の中に遺骨・遺灰を詰めて、成層圏と呼ばれる上空40km~50km付近まで飛ばし、気圧の影響で3倍~4倍に膨らんだバルーンが破裂しますので一瞬で宇宙に散骨を行えます。
一般的には、大気がほとんど無くなる上空100kmから先を宇宙空間とされていますが、宇宙を目指して星になるということをコンセプトに「バルーン宇宙葬」と名付けられています。
こちらとは別に本当に宇宙で散骨を行う「宇宙葬」もございますので、興味があれば以下を読んでみて下さい。
バルーン宇宙葬はどこで行うのか?
バルーン葬は全国どこでも行えます
実際にバルーンを飛ばす場所には3つのパターンがあります。
➀当社に遺骨・遺灰をお預け頂き、散骨をお任せする方法
日本郵便の「ゆうパック」では遺骨を国内の好きな場所へと送骨することができます。栃木県・東京都・大阪府に営業所がありますので、近ければ直接お持ち頂いてもよいのですが、遠方であればゆうパックでの発送がよいでしょう。そして、こちらで散骨を行い、実施状況のお写真を撮影し、お写真10枚~15枚程度と「バルーン宇宙葬 実施証明書(散骨証明書)」を自宅へと送らせて頂きます。
②指定場所にお越しいただく方法
バルーン散骨に最適な場所をご用意させて頂き、ご家族・ご遺族にお越しいただき見送って頂きます。撮影などは自由になりますので、お写真や動画を撮って頂いても構いません。散骨が終了しましたら、「バルーン宇宙葬 実施証明書(散骨証明書)」をお渡しいたします。
③ご家族・ご遺族のお好きな場所で散骨する方法
お客様が指定する場所にてバルーン散骨を行えます。
条件としては、
- 空き地や公園・河川敷など一定の広さがある場所
- 上空付近に高層ビルや電線等、障害物が無い
- 知り合いの敷地を借りる
などで散骨を行う方法です。
※現地までの出張交通費は別途費用となります。
実施当日の天候により、延期になる場合があります。小雨程度なら可能で、土砂降りや台風が来ている時は行うことができません。
実施証明書とは
2Lサイズで額縁に入れて「バルーン宇宙葬 実施証明書(散骨証明書)」をお渡しします。
気になる費用について
バルーン宇宙葬料金表 | |
基本費用一式 | 240,000円(税込264,000円) |
遺骨の粉砕料 | 20,000円(税込22,000円) |
生前予約(契約)の場合 | 前払いで「基本費用一式264,000円(税込)」+「遺骨の粉砕料20,000円(税込)」=286,000円(税込)となりますが、事前割引が適用できますので割引額22,000円となり、粉砕料込みで264,000円(税込)で散骨を行えます。 |
ペットのバルーン葬 |
故人様の遺骨・遺灰とともに1つのバルーンにて散骨を行えます。費用につきましては、「基本費用一式55,000円(税込)」+「遺骨の粉砕料15,000円(税込)」=715,00円(税込)です。通常申し込みの場合、合計357,500円(税込)になり、生前予約(契約)であれば割引が適用されます。 |
※バルーン葬に関わらず、海洋散骨など自然に戻す散骨では、遺骨は粉々に粉砕して遺骨と分からない状態にしてから撒くことがマナーとなります。
オプションもございます。
- バルーンを豪華に装飾
- ドローンでの動画撮影
- お骨壺の処分
- 小さいバルーンリリース(20名まで無料)
などがあり、バルーンの色は赤色・オレンジ色・ピンク色・黄色・白色・青色・緑色の中からお選び頂けます。
相談・見積もりは完全に無料となりますので、とりあえず見積もりだけでもしませんか?
相談・見積もり・申し込みにつきましては、当社のフリーダイヤルにお電話、もしくはメールをお願いいたします。確認次第担当者が対応いたします。
バルーン宇宙葬の流れ
打ち合わせにてお決め頂いた場所に、参加者が集合します。
遺骨の粉砕など、実施のための準備をスタッフが行います。
ご家族・ご遺族・その他参加者により、バルーン内に遺骨や遺灰を納めて頂きます。
バルーン内にヘリウムガスを注入します。バルーンの直径が約2m~2.5m程度まで膨張します。
お見送り前のセレモニーを行います。故人様の旅立ちのおもいを胸に黙祷や合掌を行います。
バルーンをお持ちいただき、スタッフの合図とともにバルーンを手放します。
バルーンは約3時間後に上空40km~50kmの成層圏付近で、気圧の影響にて3倍~4倍に膨らみ破裂しますので一瞬で大空に散骨を行えます。バルーンが見えなくなるまでは約15分~30分程度です。
後日、スタッフが撮影した写真とともに「バルーン宇宙葬 実施証明書(散骨証明書)」をお送りします。
散骨をこちらにお任せ頂く場合は、一連の流れをスタッフが心を込めて行います。
バルーン葬は合法なのか?
「合法というよりは違法ではない」といったところです。
法務省 |
刑法第190条の遺骨遺棄罪の規定は、社会的習俗として宗教的感情等を保護するのが目的だから、葬送の為の祭祀で節度をもって行われる限り問題ではない。 |
厚生労働省 |
埋没法は1948年の戦後の混乱期に、でたらめな土葬で伝染病が広がるのを防止するために生まれた。海や山等に遺灰を撒く事は規定しておらず、従って法律に触れるものではない。 |
環境省 |
バルーン(飛ばすこと)を制限する意図は無く、法律で規制する事は全く考えていない。 |
という見解が持たれていますので、現段階では行う事が違法では無く問題ないということです。しかし、バルーン葬に関わらず、海洋散骨など自然に戻す散骨では、遺骨は粉々に粉砕して遺骨と分からない状態にしてから撒くことがマナーとなり、節度やマナー違反・周りからの苦情などが増えて来たら規制がかかる可能性もあるでしょう。
パウダー状であれば空から降ってきても分かりませんが、遺骨と分かる形状のものが降ってきたり、漁師さんの網にかかったり、浜辺に落ちていたらニュースにもなりかねませんよね。
そのため「遺骨の粉砕料」を頂いております。
バルーンは100%天然ゴムを使用する為、日光や水(雨・風)で分解され自然にかえるように出来たものを使用しています。バルーンも遺骨・遺灰も無害です。
「JBA一般社団法人日本バルーン協会」
にてバルーンの分解について詳しいことが書かれていますので、興味があればお調べ下さい。
メリット・デメリット
やはり、メリットしかないとは言えません。
メリットは遺骨や遺灰とともにロマンを乗せて大空へと旅立ちが出来るということと、新しい葬送の方法なので話題(自慢)に出来たりします。生前に空や宇宙が好きだった方には理想的な送り方だといえます。
デメリットは費用が30万円近くかかってくるということと、天候により予定日が変更される場合があることです。海洋散骨も同じですが、自然にかえすという散骨では仕方がないとはいえます。
まとめ
こちらではバルーン宇宙葬についてご紹介いたしました。
新しい葬送方法でまだまだ普及はしていませんが、お墓を持っていない・持たない方には良いのではないでしょうか。近隣の合祀供養塔に遺骨を納めるのもいいといえますが、自然にかえすというのは自然そのものになるとも考えれますので需要も増えて行くと思っております。
家族葬専門フローリーはバルーン宇宙葬の正規代理店です。
バルーン葬に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談下さいませ。