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葬儀の費用

葬儀社の「追加料金不要(0円)」「全て含んでいます」は嘘?本当?

はじめに

葬儀社のチラシや広告などでは、

  • 「追加料金一切不要」
  • 「追加費用0円」
  • 「全てコミコミプラン」

などが記載されているケースが未だにあったりします。

追加料金とは何か?本当なのか?嘘なのか?についてご紹介いたします。

葬儀の追加料金とは

簡単に言うと、見積もり金額以上の費用が発生することを追加料金と言います。

また、ネットやチラシで表示されている料金以上になることも追加料金と言えたりもします。

追加料金は様々なケースで発生しますのでご紹介いたします。

① 霊柩寝台車

まずは、お亡くなりになられた入院先などの距離が極端に遠い場合です。

移動距離が~50km程度であればプラン内で納めている葬儀社も多いのですが、100kmとなると高速代・ガソリン代が余計にかかりますので、追加費用が発生したり、特定のプラン以下の選択であれば料金が発生したりするケースがあります。中にはどのプランにおいても100km程度であれば、自社で葬儀を行ってくれる場合はプランに含んでくれる葬儀社もあります。

しかし、大阪で葬儀をする際、近畿圏外へのお迎えなど極端に遠い場合では追加料金が発生することがほとんどです。

② 式場・会館使用料

特に自宅に安置せず葬儀会館へと安置し、通常であれば明日が通夜、明後日が葬儀告別式となるケースが多いのですが、斎場(火葬場)の予約状況や親戚が遠方に住んでいるためすぐに来れない、友引や仕事の関係でお葬式の日程を伸ばす必要がある場合です。

式場・控室使用料がプランに含まれていたり、別途費用であったりなど葬儀社によっての違いはありますが、日数に決まりがありますので、既定の日時が過ぎると当然費用が発生します。

会館を何日使用しても〇〇円ポッキリまたは無料などは聞いたことがありません。

家族だけの葬儀であれば式場使用料や会館使用において追加料金ががかからない「自宅葬」がお勧めではあります。

③ ドライアイスの追加

ご遺体を安置した際、ドライアイスを当てますが葬儀を先延ばしにする場合であったり、ご遺体の状態により通常より多い目に当てたりする場合では、その分追加費用が発生します。

だいたいは2回分(2日分)程度がプラン内のケースが多いのですが、場合によっては3回・4回当てなければならないこともあります。

暑い時期の季節や体型によりドライアイスの分量が違ったりし、やせ形の方に多く当ててしまうと体が凍り付いたりするケースもあります(※ドライアイスは約マイナス80度あります。)それなら冬場や、やせ型であれば追加は必要無いんじゃないか?と思いますが、ドライアイスの処置はとても大切になりますので、費用面より故人様の状態の維持が最優先となりますので、葬儀社に任せることをお勧めします。

④ ご遺体の変化

夏場など、暑い時期ではご遺体の状態が変化しやすく、ドライアイスをしっかり当てていても、エアコンを効かせていても腐敗が進んだりするケースも多いです。

中には、一人暮らしの方が冬場に入院して、夏場にご逝去され自宅に安置した際、ご家族がクーラーを付けたつもりが暖房を入れてしまい、翌日に状態が急変したということを聞いたことがあります。冬場にクーラーは全く問題ありません。

こういった失敗談を聞けたからこそ、夏場のエアコンには特に気を遣う事が出来ております。

葬儀社スタッフで処置を行えることもあるのですが、どうしようもない時は専門家の納棺師を呼んだりします。納棺師はほとんどの葬儀社では外注となりますので別途費用がかかります。

当社では一日葬プランより、プロの納棺師を手配しております。

⑤ 飲食費

打ち合わせや見積りである程度の予想で人数分の食事を決めますが、予想していた人数より多く参列した場合に料理を追加すると費用が発生します。

逆に人数が予想より少ないと、費用が安くなるケースもあります。

⑥ 返礼品

通夜式・葬儀告別式に参列してくれた方へのお礼となります。

予算は500円~1,000円程度となり、一般的には両日にお渡しします。

こちらも参列者の人数によっては追加料金がかるケースがあります。

⑦ マイクロバス

こちらも予想より人数が増えてしまった場合、火葬場へ向けての車両が多すぎるため、マイクロバスを発注することになった場合です。斎場へ向けての自家用車が10台とかになれば、途中ではぐれてしまったり、到着が遅れてしまったりするケースもありますので、バスで乗り合わせて向かいたいものです。

大手葬儀社では自社のマイクロバスを持っていたりしますが、それでも追加費用が発生するケースが多いです。

⑧ 全てコミコミプラン

仮に、

  • 葬儀費用
  • 火葬料金
  • 飲食費
  • 返礼品

全てを含んだプランを用意している葬儀社があったとしても、人数は必ず限定されており、それ以上の参列者が発生すれば別途費用となります。

追加料金0円は嘘なのでは?

上記は一例ですが、追加費用不要という言葉は嘘とも言えますし、何より誤解を招いてしまう表記です。

①と②では事前の相談などにより、見積りを出せますが③~⑦などの、人数による変動費用やご遺体の状態の急変は予期せぬ出来事で、打ち合わせにおいてもそこまで煮詰めたりしない担当者は多いです。

なぜなら、打ち合わせはお客様の心身的疲労を考慮し、1時間程度で行いますが、ことこまかく追加料金が発生するケースなどを説明してしまうと2時間~3時間になってしまいます。

特に夜中のご逝去でしたら、お客様の疲労を考え手短に分かりやすくとなりますので、どうしても全ての可能性は説明しきれません。

  • 「追加料金一切不要」
  • 「追加費用0円」
  • 「全てコミコミプラン」

を目指しているのはわかりますが、表示の仕方によっては誤解を招きますし詐欺や嘘と捉える方も多いのでやめた方がいいんじゃないかなと思います。

全てのケースにおいて、追加費用を取らないというのは不可能です。

「追加費用は掛かりません」と「追加費用が発生するケースがあります」とあれば前者に目を引きますよね。しかし、フタを開けて見れば・・・となりますので、昨今ではこのような表記をしている葬儀社が大手・中小に関わらず極端に減少しています。

消費者庁の指摘により撤回した葬儀社も多かったりします。

そして、安くて正直な葬儀社も増えていますので、この戦法は古いのだといえます。

当社では、極力追加費用が発生しないプランをご用意しておりますが、場合によっては料金を頂くこともあります。その際は明瞭なご説明を行い、明瞭な金額をその場でお伝えしております。

まとめ

こちらでは「追加料金0円」の事情についてご紹介致しました。

本当に追加費用が無いケースもあれば、発生するケースもありますので、嘘といえば嘘になります。

生前に葬儀のことを考えるのは縁起が良いとは言えませんが、自分らしい・自分の理想の最期を迎えるには死と向き合うことも大切だといえます。死後のことはどうでも良いという考えも良しですが、理想がある方は何もしないと現実とかけ離れてしまうことがほとんどだと思います。

広告やチラシの表記・うたい文句で葬儀社を決めるのではなく、可能であれば「終活」「事前相談」「事前見積もり」を行ったり「エンディングノート」を書いて見ることをお勧め致します。

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公開日 2021年10月18日|最終更新日 2024年8月14日

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