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葬儀の知識

お正月・年末年始・三が日に葬儀を行えるのか?行えないのか?

お正月の葬儀について

人の死はいつ訪れるかは誰にも分からず、当然お正月や年末年始・三箇日などと重なってしまうケースがどうしてもあります。

こちらでは大阪にお住いの方が、年末年始・お正月・三が日に不幸があった場合にどうすればよいのか?合わせて、不幸があった場合のお正月の過ごし方についてご紹介いたします。

年末の行事について

お正月

日本全国において、年の瀬はとてもバタバタと忙しい時期であったり、楽しみな期間であったりもします。

  • 年末の大掃除
  • 大晦日
  • お正月
  • 初詣
  • 三箇日
  • お節料理
  • TV特番(紅白歌合戦・ガキの使い)

など年末年始はさまざまなイベントがもりだくさんなイメージがあると思います。

一年間の汚れを綺麗にするために大掃除を行い、何事もなく家族と大晦日を過ごし、お節を食べながらお酒を嗜み、特番を見てゆっくりと正月を迎え、家族と初詣に神社や寺院へとお参りに行くというのが理想的な過ごし方ではありますが年末年始に不幸が訪れ、お葬式はどうすればいいのかを悩まれている方も多くいらっしゃいます。

他人事のように聞こえますが、人の命はいつどうなるかは分かりませんので、こちらのページを参考にして頂ければと存じます。

お正月に葬儀は行えるのか?

大阪では火葬場が1月1日の元旦のみを休館日としている所がほとんどですが、他府県では年末から三が日にかけて休館日の火葬場や斎場もあります。

関東では友引も休館日としている斎場があったりし、関西と関東では友引に対しての意識が違ったりもします。

12月29日逝去時間帯にもよりますが、29日(もしくは30日)通夜式で30日(もしくは31日)に葬儀告別式を行うことは可能です。年末ということで、年内に葬儀を済まされる方が多いといえます。都合により、年内に行えない場合は、早くても1月1日に通夜式、1月2日に葬儀告別式となります。中には年内の29日、30日、31日に通夜式だけ行い、2日もしくは三箇日以降に葬儀告別式を行うケースもあります。
12月30日逝去当日に通夜式を行い、31日に葬儀告別式を行うことは可能です。年内にお葬式を済ませてしまうことが多く、難しい場合は1月1日以降に通夜式・告別式を行うケースがあります。また、亡くなられてから24時間経過しないと火葬を行う事が出来ませんので、火葬場の都合により31日に告別式を行えず早くても2日の出棺・火葬となる場合もあります。
12月31日逝去早くても1日の通夜、2日の出棺・火葬になります。
三箇日に逝去どの日にも通夜式・葬儀告別式を行えます。

年内に葬儀が可能であれば、通夜式・葬儀告別式を終わらせてしまうケースが多く、元旦以降に不幸があれば、三箇日以降の4日に通夜式、5日に葬儀告別式を執り行う方が多いのですが1月1日に通夜式、2日にお葬式をされる方も当然いらっしゃいます。

中には12月29日に通夜式を行い、1月4日に火葬というケースもあったりします。

まとめてみると、大阪ではお正月の1月1日は斎場が休みですから、元旦に通夜式は出来ても元旦に葬儀告別式(出棺・火葬)は出来ないということになります。

年末年始は予定を立てている方も多く、非常に難しい判断となるのですが、故人様の最期のセレモニーとなりますので、私用を優先ということも出来なかったりします。

葬儀の儀式の内容は年末年始でも同じとなり、特別な何かを行うということはありません。

不幸があれば、「忌中」「喪中」という期間に入りますので、プライベートの過ごし方にも影響があります。

おせち料理

おせち料理

お正月の定番料理、おせち料理には縁起が良い食材が使用されています。

「御節(おせち)」と書き、「御節供(おせっく・おせちく)」と言われたりもします。

海老エビは背中が曲がり長いヒゲが生えていたり、海の老人と書くことから「長寿」を表しております。脱皮をしながら成長することから「出世する」という意味合いがあったりもします。
数の子多くの卵が密集していることから「子孫繁栄」を願う縁起物です。
黒豆豆は健康を意味する食材であり、「マメで健康に勤勉できる」というような願いが込められています。
栗きんとんきんとんは「金団」と書くことから、「金運」を意味した縁起物です。
田作り(ごまめ)イワシを甘辛くした食べ物で、昔はイワシを刻んで肥料にしていたり、田んぼを作ると書くことから「五穀豊穣」を意味しています。
蒲鉾紅白のカマボコは正月の「めでたさ」を表現しております。

このような意味合いがあるおせち料理となりますので、喪に服す期間に食すのは避けた方がよいとされている一方、故人様が生前にお正月を楽しみにしていたため、いつも通りに楽しく正月を過ごし、故人を偲ぶという方も多くいらっしゃいます。

また、お節料理を自分で作る方もいますが、お店で購入(予約)するケースも非常に多いので、お葬式と正月が重なってしまった場合は仕方がないともいえます。

地域性や年代にもよりますが、現在の人たちはそのような考えを「気にしない」という方も非常に多くいらっしゃいます。

昔と近年では喪中や忌中の過ごし方も大幅に変化しています。

喪中用の御節料理がある?

「ふせち料理」というものがあったりします。

おめでたく、お祝いの意味合いがある食材を極力除いた料理となり、仕出し料理業者や葬儀社が始めたサービスと言われています。聞いたことが無いという方も多く一般的ではありません。

実際にインターネットでふせち料理を扱っているお店を調べて見ましたが、お節料理と同じような品物も含まれていたりします。

昨今ではお節料理に対して、そこまで気にしなくてもよいのではないか?と感じます。

個人的にはお節料理を故人様にもお供えし、故人様とともにお正月を過ごす方が本人も喜んでくれるのでは?と感じています。

しめ縄はどうすれば良い?

しめ縄

漢字では「注連縄(しめなわ)」と記述します。

神道における神祭具で、糸の字の象形を成す紙垂(しで)をつけた縄。神聖な区域とその外とを区分するための標(しめ)である。注連縄の形式によっては縄の下に七本、五本、三本の藁を垂らす。以上の理由から、「標縄」「〆縄」「七五三縄」などとも表記する。

引用元:Wikipedia URL:注連縄(しめなわ)について

お正月に玄関の扉の外上部に飾り、この世と神様の世界を分け隔てる結界を意味し、神道に由来するものになります。

また、神道の世界において「死」は穢れ(けがれ)という考えがあることから、年末に不幸があった場合はしめ縄は飾らず、お正月にしめ縄を飾りそれ以降に不幸があった場合は取り外した方がよいといえます。

家に神棚がある場合、不幸があったケースでは神棚を紙や布などで神隠し(紙隠し)を行う風習と同じ意味合いになります。

門松について

門松について

門松(かどまつ)についてもお正月の飾りになり、松・竹・梅・葉ボタンなどを用いて家の門先に飾る縁起物となります。

松飾り飾り松立て松とも言う。新年の季語。古くは、木のこずえに神が宿ると考えられていたことから、門松は年神を家に迎え入れるための依り代という意味合いがある。「松は千歳を契り、竹は万歳を契る」と言われ、松と竹で神の依代の永遠を願う。年神はこの松門を目印に降臨してくると言われる。

引用元:Wikipedia URL:門松について

門松についても神様の世界での意味合いがあるため、お葬式の際は飾らないもしくは撤収するということがよいといえます。

葬儀にあたっての注意点

お正月や年末年始に葬儀を行うにあたっての注意点はいくつかあります。

ご遺体の安置

年末に不幸があり、年始もしくは三箇日以降に葬儀を行うケースでは、「安置料」や「ドライアイス追加費用」が発生したりします。

こちらに関しては葬儀社にとってもお客様にとっても仕方が無いことで、正月でお葬式が行えないから「安置日の延長料金」「ドライアイス追加費用」が無料となることはほとんどありません。

葬儀社は24時間365日対応になりますので、年末年始だから世間一般的な正月を迎えれる葬儀社スタッフは少ないといえます。当番制で休みを取るというケースもありますが、仕事が気がかりとなり一般的なお正月を過ごすというのは無理だといえます。しかし、長年葬儀社に勤務しているスタッフは慣れてしまうものです。

追加料金については葬儀社スタッフより説明がありますので確認しておきましょう。

そして、ドライアイスを当てており冬場の寒い時期だとはいえ、ご遺体の状態も変化する可能性もあり心配だという声もあります。

大丈夫な場合も多いのですが、それでも心配な方はエンバーミングという処置方法があります。(※費用は結構かかるケースが多いです。)

宗教者への手配

お正月に関わらず、寺院の都合により葬儀が行えない可能性もあります。

ひいきのお寺様がいらっしゃれば確認しておきましょう。

金融機関

年末年始は銀行などが休みで、葬儀費用や御布施などを準備出来ないケースもあります。

これらの支払いは後日で大丈夫としている葬儀社が多いのですが一応は確認しておくべきです。

お正月に葬儀を行わないといけない場合は?

事情はさまざまですが、どうしても三箇日に葬儀を行うケースがあったりもします。

それはそれで仕方が無く、葬儀を行うこと自体は問題はありません。

しかし、宗教者(お寺様)が手配出来なかった、親戚が参列出来ないという懸念もありますよね。

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三箇日以降なら参列出来たのに・・・、もう少し葬儀の日程を伸ばして欲しかった。。。

という声もあるかもしれません。

そういった場合、とりあえずは無宗教形式で葬儀・火葬を行い、落ち着いてから寺院や親戚・知人を招き、お別れ会や葬儀に代わる法要を行うという方法もあります。

お正月の葬儀まとめ

こちらでは、年末年始・お正月・三が日に葬儀は出来るのか?出来ないのか?についてご紹介いたしました。

お正月に関わらず、結婚式や旅行など大切な日と不幸が重なってしまうケースがあり、火葬場が休館日の場合が多いので、日時が大幅に延期されたり安置室の延長費用やドライアイスの追加費用もかかってくるケースが多いのですが、これは誰のせいでもなく仕方がありません。

三が日を避けて4日に葬儀を行うか、2日から火葬場が開いている所では1日の通夜、2日の葬儀告別式を行うのかはお客様の考え次第です。

年末年始の葬儀は、家族や親戚などと良く話し合って決めることが大切だといえます。

一級葬祭ディレクター/中原優仁【記事監修】厚生労働省認定
一級葬祭ディレクター/中原優仁

公開日 2023年12月29日|最終更新日 2023年12月29日

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