【2024年版】家族葬・自宅葬専門フローリー| 直葬・一日葬・二日葬・自宅葬儀に対応。

葬儀の知識

直葬と火葬式の意味や違い・低価格な理由についてご紹介します。

一級葬祭ディレクター/中原優仁【記事監修】厚生労働省認定
一級葬祭ディレクター/中原優仁

はじめに

葬儀社のプランを見ていると「直葬プラン」「火葬式プラン」が最初の比較的低価格の場所に出ていますよね。

どちらも費用を抑えることが出来たり、プラン料金が安いイメージがあると思うのですが、意味や内容の違いが今一つ分からないという方が多くいらっしゃいます。

こちらでは直葬と火葬式の違いなどについてご案内いたします。

直葬・火葬式とは?

読み方は「直葬(ちょくそう)」「火葬式(かそうしき)」です。

結論をいうと、どちらも通夜と葬儀に決まった儀式を行わず斎場にて火葬を行う葬儀形式をいいます。

実際の所「〇〇〇を行うのが直葬であり、〇〇〇を行うのが火葬式だ」といったような定義はなく、直葬も火葬式もほとんど同じ内容の葬儀形式だと思っていただいても問題ございません。

一般的な家族葬では通夜式と葬儀式に寺院が参り、一日葬では通夜を省略し葬儀のみ行います。

しかし、直葬や火葬式ではそれらを省略し、火葬のみを目的とした形式です。

直葬と火葬式の違いは?

どちらも通夜式・葬儀式を省略する形式なのですが、

それなら何故「直葬」「火葬式」という言葉に分かれているのか・・・?

と思われたかと存じます。

火葬式という言葉は直葬という言葉より後にできた言い方で、誰が考えたのかは定かじゃありません。

双方の違いに対し二つの意見に分かれています。

①直葬も火葬式も意味や内容が一緒
②直葬に付加価値を付けたものが火葬式

という意見があり、実はどちらが正しいか間違っているかというのはありません。

それぞれ葬儀社のニュアンスやプランの組み方で変わってくるといえます。

直葬と火葬式を同じとしている葬儀社もありますが、双方分けてプランを設定している葬儀社が多くあり、プランも組みやすいので私は②に同意しています。

中には「直葬」という言葉がストレート過ぎて故人様に申し訳無いので「火葬式」としている葬儀社もあります。

葬儀社によってどんな違いがあるの?

直葬と火葬式を分けているケースではどのような違いがあるのかを説明いたします。

どちらも通夜式・葬儀式を行わずに火葬を行う形式なのですが、A社・B社・C社があるとすれば、それぞれ内容や金額も変わってきます。しかし、どの葬儀社でも費用抑えたい方向けのプラン内容になっているのは共通しています。

違いでいえば物品やサービスを最小限にし費用を極力抑えるプランが「直葬」で、必要最小限のものをある程度含みつつ費用を抑えるプランが火葬式としている場合が多いです。

物品やサービス内容の違いで言えば「遺影写真」「お骨壺(胴骨壺)」「線香・蝋燭セット」「経机」などが付いているか付いていないかや「焼香の準備をしてくれる」「故人様に付き添える」などでしょうか。

当社での違いは、

直葬プラン火葬式プラン
  • お迎え寝台車
  • ご遺体用布団
  • ドライ(2回分)
  • 本骨壺
  • お棺
  • 花束orお別れ花
  • 出棺用霊柩車
  • お迎え寝台車
  • ご遺体用布団
  • ドライ(2回分)
  • 本骨壺
  • 胴骨壺
  • お棺
  • 花束
  • お別れ花
  • 遺影写真
  • 経机・線香・蝋燭などの仏具セット
  • 出棺用霊柩車
121,000円(税込)165,000円(税込)

というように分けており、費用を極力抑えたいという方は直葬、費用を抑えつつ物品も必要だという方には火葬式をすすめたりしております。

もしどちらかで葬儀を検討している方がいらっしゃれば、お決まりの葬儀社にプラン内容をよく確認しておきましょう。

直葬や火葬式が低価格な理由

葬儀社として人件費と物品などの経費を抑えることができるからです。

一般的な家族葬や葬儀では、

  • プラン料金
  • 火葬料金
  • 宗教者へのお礼
  • 参列者への返礼品
  • お食事
  • オプション

の総合計から葬儀の総額費用が算出されますが、直葬や火葬式では、通夜式・葬儀告別式を行わないため「宗教者へのお礼」「参列者への返礼品」「お食事」が不要になりますので費用を抑えることが出来るのがメリットです。

しかし、お葬式の後に「シンプル過ぎて寂しかった・・・」と感じたり、周りから「もうちょっとお葬式らしくしてあげて欲しかった・・・」と言われる可能性があることがデメリットですので、家族とよく話し合ってからプランや内容を決めましょう。

直葬・火葬式でもお寺様を呼べるの?

基本的にはダメなケースが多く、一般的な家族葬プランや一日葬プランにチェンジとなります。

打ち合わせで最小限の物品しか付属していない直葬や火葬式プランを選択された場合、当日に「宗教者を呼んで、お通夜と告別式を行いたい・・・」となると追加費用がかかってきますし、更に割高になってしまうケースもありますので、そこは葬儀社と費用面や内容の打ち合わせをしっかりしておきましょう。

直葬・火葬式から宗教者(お寺様など)を呼んで葬儀式を行うとなると、御布施・案内スタッフ(人件費)や、焼香道具一式、寺院道具一式などが最低必要になってきますので、値段が上がってしまうのは仕方が無いことといえます。

打ち合わせにてきちんと予算を伝え、何をどこまで行いたいのかを決めておかないと、急なことで葬儀社も対応しきれずお葬式が成り立たない可能性もあります。

お葬式当日にバタバタせず、ゆっくりと故人様を偲ぶには、

がおすすめといえます。

無宗教の場合はどうなるのか?

宗教者を呼ばない無宗教の葬儀では、

  1. 直葬や火葬式で行う
  2. 宗教者を呼ばないが祭壇を飾り、通夜と葬儀を遺族や親戚だけでしっかりと行う

に分かれます。

難しいところですが寺院など宗教者が来ない=直葬・火葬式ではないのです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • 直葬・火葬式=通夜と葬儀を行わず火葬のみを目的とした形式
  • 双方は同じ意味という考えや葬儀社によっては使い分けている
  • 人件費と物品が最小限なので低価格
  • 無宗教で宗教者が来ないから直葬・火葬式ではない

ということをお分かりいただけたかと存じます。

近年では葬儀形態の変化により直葬や火葬式が増加しています。

直葬・火葬式についてご紹介いたしましたが、メリットとしては費用を最小限に抑えることができます。

デメリットとしてはプランに付属していると思っていた物品やサービスがオプションであったり、後々「もう少しちゃんとしたお葬式をすれば良かった・・・」などと感じてしまう可能性があることです。

お葬式に対しての価値観は人それぞれで、どういう葬儀にするかは自由なのですが、もし故人様が生前中にお葬式の希望などを言われていた場合ある程度は尊重してあげるべきだといえます。

ご家族やご親戚とよく話し合い、今後のことも踏まえて決めることをおすすめいたします。

公開日 2023年9月19日|最終更新日 2024年2月24日

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