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葬儀の知識

葬儀中を狙って空き巣や香典泥棒が!?防犯対策はしっかりと!

葬儀中の空き巣や香典泥棒被害について

葬儀中に空き巣が入ったり、香典泥棒の被害が起こることをご存じですか・・・?

全部が全部ニュースになっていないのですが、年に数十件程度の被害がありますので、十分に気を付けておきたいものです。こちらでは泥棒被害の事例や防犯対策についてご紹介いたします。

過去の事例や手口について

最もポピュラーな手口としては新聞のお悔やみ欄や、自治会の掲示板などの情報を見て誰もいない時間を見計らって空き巣に入るという手口です。

家族の葬儀中の留守宅を狙って空き巣を繰り返したとして、警視庁捜査3課と福岡県警は18日までに、福岡県嘉麻市下山田、無職、大谷芳則容疑者(63)を窃盗容疑で逮捕した。新聞の訃報欄で告別式の日時と喪主の住所を調べ、犯行を繰り返していた。

引用元:日本経済新聞

昨今では家族葬が中心となっており、訃報を公開しないケースがほとんどですが、一昔前は葬儀の具体的な日時や故人の名前が記された張り紙を掲示板などに張っていました。

お通夜式や葬儀式の最中は必然的に留守になるということで泥棒からすると空き巣に入る絶好のチャンスとなるわけです。

そして、ニュースになりやすいのは葬儀社スタッフによる泥棒行為です。手癖の悪いスタッフもいるようで、葬儀の流れを熟知しているので窃盗行為をするタイミングというのは十分わかっているはずです。そして担当者は信用されていますので、それを逆手に犯罪を犯すという事案も度々見かけたりします。

香典袋の現金12万円窃盗か 葬儀会館の従業員逮捕…会社が謝罪「厳粛に受け止める」

サカイホールディングス(愛知県名古屋市)が2023年4月18日、葬儀会館を運営する連結子会社の従業員が「香典袋に入っていた現金12万円」を窃盗した容疑で17日に逮捕されたとして公式サイトで詫びた。

引用元:J-CASTニュース

具体的にニュースで報道されると葬儀会社の信用問題に関わり、被害は大きく経営者が可哀そうに思います。スタッフは即解雇になりますが、元の信用を取り戻すには時間がかかりますし長年に渡って噂が立ちますので非常に迷惑ですね。

葬儀社スタッフ以外の香典泥棒の事例では関係のない人が喪服を着て葬儀場に参列を装い侵入し、受付で香典を預かりそのまま持って帰るということもあったりします。

【パリ安倍雅信】フランス内務省が1月末に発表した2022年の統計によると、犯罪発生件数はコロナ禍前の19年レベルに戻り、家宅侵入盗被害は11%増加した。中でも注目は、親族などの葬式で留守になった家を狙い、空き巣に入る手口が増えたことだ。

引用元:世界日報

また、海外においても犯罪者の考えることは同じだといえます。

1年間の葬儀件数を考えると頻繁ではなく稀なのですが、明日は我が身という考えで葬儀に臨まないといけません。

留守中の空き巣被害の防犯対策

自宅で葬儀を行う場合は心配ないといえますが、葬儀会館で行う場合は気を付けなければなりません。

防犯対策としてはいくつかあります。

  1. 施錠
  2. 留守だと分からせない
  3. 留守番や警備員を置く
  4. 貴重品を置かない
1.必ず施錠を行うことです。警察庁のデータにもありますが、鍵の閉め忘れは非常に危険です。セコムやアルソックなどセキュリティーがしっかりしている場合や、オートロックのマンションなどでは心配ありませんが一般的な一軒家では注意が必要です。
2.留守だと分かられてしまうのはいけません。自治会の掲示板に葬儀情報紙を貼らないことと、忌中紙を家に張らないなどです。掲示板への貼り付けは一般葬で周りに幅広く知らせるのであれば仕方が無いケースがあり、忌中紙も地域の風習によっては今でも張り付けたりしますので注意が必要です。
3.警備員を置くケースはごく稀ですが、遺族以外の信用できる親戚や友人・知人などに留守番をお願いするケースは多かったりします。お通夜式後は完全に留守である時間をなくすために、遺族が交代で家に帰るというのも一つの方法であったりします。
4.貴金属や現金を極力置いておかないのも対策の一つです。万が一空き巣に入られても被害は最小限度に抑えることができます。

どうしても留守になってしまう場合はテレビやラジオを付けっぱなしにし、玄関や部屋の電気も付けておくことがよいといえます。葬儀中だけに関わらず、夜間自宅が真っ暗だと留守のケースが考えられます。

泥棒はどこから入るのか?

一番多いのが玄関や窓です。

1階の窓や玄関まわりだけでなく、トイレや浴室など高い位置にある窓も狙われがち。2階や3階でも、雨どいや配管を伝わって登ったり、電柱や樹木、ガレージなどを足場にして乗り移る場合があります。

「まさか、こんなところからは入らないだろう」という考えは、プロの泥棒には通用しないのです。

引用元:SECOM

玄関や窓の無施錠や、窓のガラスを割って入ってきますので、窓にはガラスを破られにくい防犯フィルムを貼っておくのもよいかもしれません。

葬儀中ということが分かるのか?

掲示板への貼り付けや忌中紙を貼っていなくても、ご逝去されて故人様が一度自宅に帰ってくる場合は分かってしまうケースがあります。

霊柩車や葬儀社スタッフ・喪服姿の遺族の出入りで何となく誰か亡くなったということが分かってしまう可能性が大きいです。霊柩車は昨今では屋根の付いた派手なタイプはほとんどありませんが、ご遺体搬送の際に見えたりしますので誰か亡くなったんだということは察知できます。病院や施設などから葬儀会館へ直接連れて行く場合では分からないといえます。

香典泥棒対策について

香典を盗むタイミングとしては受付置き忘れ控室などに無造作に置いてあるということが考えられます。知らない人が犯行に及ぶケースが多いのだとは思いますが、親戚や友人・知人などの可能性もあります。

参列者が少ない場合や喪家側に受付をする者がいない場合は葬儀社スタッフが代行するケースも多いのですが、香典をスタッフが受け取ることはあまりありません。香典を出されたら「喪主(遺族)様はあちらにいらっしゃいますので直接お渡し下さい。」と案内します。

受付をスタッフに任せたとしても、香典の管理は信頼できる者もしくは喪主が自ら行うか、参列者への対応にバタバタしているのであれば遺族に頼ったほうがよいかもしれません。

防犯対策や保管方法としては信頼できる人に受付(香典の管理)をしてもらうか通夜や葬儀後はロッカーに入れておくか手元に持っておくとよいでしょう。

どんな人が泥棒をするのか!?

おそらく葬儀には参列しない顔見知りの人や同じ自治会に住んでいる人が犯行に及ぶんだと予想できます。近くに住んでいれば葬儀の情報を知ることができたり察知できたりします。

「この地域は治安がいいから」という考えはなくした方がよいでしょう。

泥棒とばったり出くわしたら?

留守番をしていて泥棒にバッタリ出くわしたら、相手の要求を飲んだ後警察に通報がよいです。抵抗した場合相手もパニックになっていますので凶器を持っていたら非常に危険です。

また、葬儀中に怪しいと思われる人物がいれば葬儀社スタッフに伝えるとスタッフが喪主に確認を取りにいきますので知らせましょう。もしくは周りの人にも「あの人誰?」など怪しいことを伝えておくのもよいといえます。

防犯対策まとめ

こちらでは葬儀中を狙った空き巣や香典泥棒の事例や防犯対策についてご紹介いたしました。

  1. 施錠
  2. 留守だと分からせない
  3. 留守番や警備員を置く
  4. 貴重品を置かない

など、対策方法はいくつかありますが、泥棒は頭がいいのでどんな小さな隙も逃さず犯行に及びます。また、就寝時など在宅中であっても入ってきますので注意が必要です。香典の管理については喪主自ら行うか、信頼できる者に任せることがよいといえます。

葬儀社スタッフが窃盗するというのは同じ業界にいる者として恥ずかしいですし、業界全体への不信感をいだかれますので本当に馬鹿だなと思います。

葬儀中の防犯対策はしっかりと行いましょう!

一級葬祭ディレクター/中原優仁【記事監修】厚生労働省認定
一級葬祭ディレクター/中原優仁

公開日 2024年3月5日|最終更新日 2024年3月5日

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