【記事監修】厚生労働省認定 一級葬祭ディレクター/中原優仁 |
電報・弔電とは?
「電報(でんぽう)」とは、弔事(お葬式や法事)や慶事(結婚式やお祝い)の際に、何らかの事情があって参加できない場合にお悔やみや、お祝いの言葉を台紙に記し主催者に送るものとなります。
お悔やみの電報を弔電・お祝いの電報を祝電といいます。こちらでは弔電についてや送り方についてご紹介いたします。
弔電はお悔やみの電報です!
弔電は弔事に送るもの、弔意(お悔やみ)の言葉を送るものですので「ちょうでん」と読みます。
主に訃報を聞き、お通夜・葬儀に参列出来ない場合に弔電を送ることが一般的です。結婚式などに送る祝電(しゅくでん)とは異なり、お葬式に見合うデザインが施されています。
台紙自体も弔電は黒やグレーを基調とし地味な色合いである一方、祝電は赤や金色その他華やかな色合いが多かったりします。
お葬式に送る場合がほとんどで、その他の弔事(法事・お盆・お彼岸)の際に送る方はあまりいらっしゃいませんが、送っても問題はございません。家族葬の増加や弔電の文化や意識の薄れから、1つのお葬式に届く弔電の数が減少傾向にあります。
弔電の送り方は非常に簡単です!
NTT西日本や郵便局・その他通信会社より送ることが可能です。
その中でもNTT西日本の電報が一般的で、午前8時~午後7時(年中無休)までの申し込みなら、当日中に配達してくれます。午後7時以降の申し込みなら、翌日の午前8時以降の配達となりますのでご注意下さい。
会館などにご遺族がいらっしゃれば直接お渡しし、いらっしゃらなければ葬儀社が預かり翌日にお渡しする形になります。電話番号は局番なしの「115」に携帯電話や固定電話から申し込む方法と、「D-MAIL」で検索しインターネット(24時間対応)から申し込む方法があります。それぞれの手順に従い、弔電のデザインや文章を決めることができます。
お急ぎの場合は電話での発送を!
昨今の家族葬では葬儀の日時を最短で行いたいという方も多くいらっしゃいます。また、自宅に一度安置するケースも減少傾向にあり直接葬儀会館にという方も多いです。そうなると延長費用もかかることからなるべく最短の期間で葬儀を行いたいという方が増えてきます。
弔電を送る時は葬儀の日時を聞き、お急ぎの場合はメールでの注文ではなく電話で注文しましょう。葬儀までに間に合うかは注文時間によって分かりませんが、遺族が帰宅するまでには届きます。
しかし稀に、葬儀が終わった次の日に弔電が葬儀社に届くこともあったりします。急ぎの場合は葬儀の日時を聞き、その旨を弔電サービス会社に伝えておくことがよいです。
間に合わないとなった場合は遺族の家に送ってもらうことも可能です。
弔電の文章はどうすればいい?
弔電の文章は基本的には定型文の中から選んでで送られてくるケースが多いです。
例文をあげると、
というような文章が多いです。オリジナルの弔意文でも問題ありませんが、葬儀で使用しない方がよいとされている「忌み言葉(いみことば)」というものが存在しますので、少しばかり気を付けた方がよいかもしれません。
しかし昨今では葬儀の自由化も進んでおり、忌み言葉という意識も少なくなっています。家族葬であれば特に気にせず自分の言葉で弔電を送るのもアリだと思います。
急な訃報を聞き弔電を送るとなると定型文で送ることがオススメです。オリジナルの文章を考えるとなると時間がかかり間に合わないケースもあります。弔電については定型文で送り、後日お悔やみの言葉を電話で伝えることがよいと感じます。
弔電は司会者が読み上げてくれます!
直葬や火葬式では司会者がいませんが、一日葬・二日葬であれば司会者が弔電を読上げてくれます。司会者がいない場合は葬儀後に遺族の手元に弔電が渡りますので中身を確認できます。
弔電の金額は?
電報の費用は台紙料金+オプション(プリザーブドフラワー・線香・お盆)料金+メッセージ料金で決まります。電報サービス会社によって費用は若干異なります。
NTT西日本ではオプションは付けなくても問題はありませんが、メッセージ料金は25文字まで726円(税込)で、以降5文字ごとに99円(税込)加算されます。例えば100文字だったら2,211 円(税込)で96文字でも同じになります。
安価なもので台紙料金+電報(メッセージ)料金で1,500円程度、一般的によく送られてくるもので3,000円(オプション無)~5,000円(線香付)程度となり、プリザーブドフラワーが付けば15,000円を超えてきたりします。
香典を渡す場合は比較的安価な電報を送ることが多いです。昨今では家族葬の増加に伴い、参列や香典を辞退されている場合がほとんどで、香典の代わりにオプション付きの電報を送るという方もいらっしゃいます。
電報・弔電まとめ
電報とは弔事や慶事に参列出来ない場合や、述べたい気持ちや言葉を文章で送りたい場合に送るものとなります。葬儀で送るものが弔電で、お祝い事では祝電といわれます。
送り方は非常に簡単で「弔電」で調べればさまざまな会社が出てきますがNTTが有名であったりします。インターネットでも発送できますが、お急ぎの場合はお電話でやりとりすることが非常にスムーズでありオススメです。
弔電の費用相場は1,500円~5,000円程度が一般的です。
必ず送らなければならないものではないのですが、送る場合はお葬式に間に合わなければ意味がありません。もし間に合わないと思った場合は、お葬式後に自宅に届けてもらうか、直接やお電話にてお悔やみの気持ちを伝えましょう。
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公開日 2024年9月17日|最終更新日 2024年9月28日