葬儀費用がない場合や払えそうにない場合はどうすればいい?
家族葬で行いたいんだけど葬儀代は全部でどれくらいかかりますか?具体的に教えて下さい。
費用をできるだけ抑えたいんだけどいい方法はありますか?
など具体的な葬儀費用の見積もりや、葬儀費用を極力抑えたいという相談はよくあります。
稀ではありますが、
経済的に厳しく、費用がないんです。。。どうすればいいですか?
という相談もあったりします。当社では何とかお客様の要望に応えれるよう方法を考え提案していますが、急なご逝去で葬儀社を決めていなく、かつ葬儀代がない方もいらっしゃると思います。
こちらでは葬儀費用がない場合や、葬儀終了後に思っていたより高くなり払えそうにない場合の対処法や対策についてご紹介いたします。
葬儀費用がない場合どうすればいい?
結論をいえば「クレジットカード決済」「葬儀ローン」「分割払いで葬儀社に交渉」で支払う方法の3択になります。
手元に現金がない場合や、口座にもお金が入っていなければ物理的に支払うことが難しくなります。支払いを少し待ってもらうという方法もありますが、こちらですと数か月以内には一括で支払わないといけません。
そして、給与から毎月数万円を残して貯めておくというのも難しいので、上記の三択の方法が一番ベストだといえます。
クレジットカード決済
クレジットカード決済であれば手元や口座に現金がなくてもお好きな回数での分割払いが可能です。
しかしデメリットがあり、
- 分割回数により手数料が~15%と割高
- クレカ決済に対応していない葬儀社が多い
などが注意点です。大手葬儀社であればほとんどが対応していたりしますが、中小・零細企業などでは対応していない所が多かったりします。
葬儀ローンを利用する
葬儀ローンは葬儀社が提携している信販会社に依頼するか、銀行や信用金庫などが展開していますがクレカ同様、分割回数により手数料が高くなります。また審査が必要であり時間がかかるのと、審査に落ちればローンを組むことができません。
クレジットカードの方が決済はスピーディーだといえます。
葬儀社に交渉する
こちらはクレカやローンとは違い、葬儀社に直接交渉する方法です。その旨を正直に話し、葬儀社にお願いをします。お客様と葬儀社の信用問題だけの取引になり、交渉が成立すれば月々○○円づつ返済していきます。
振込手数料などはお客様持ちですが利息や手数料がかからないケースも多く、経済状況に応じてお好きな金額で返済が行えるケースが多いです。
しかしデメリットもあり、基本的に葬儀費用の支払いは「現金」「振込」「クレジットカード」「葬儀ローン」となりますので、葬儀社が対応してくれないケースがあります。
親戚に建て替えてもらう
周りの親戚に建て替えてもらう方法もありますが、お金を借りるというのは恥ずかしく言い出せませんので最終手段といえます。例え恥ずかしいおもいをして分割ででも完済できればよいのですが、支払いが滞ったりすると信用問題に関わりますしトラブルになり兼ねません。
事前にその旨を葬儀社に伝えておくことが大切です。
支払いの旨は事前相談やご遺体を引き取りにきてもらう段階でその旨を伝えておいたほうがよいです。
実際によくある話で葬儀の打ち合わせや見積もりが終わり、葬儀の施行や進行段階で「費用の支払いの件で相談があります・・・」というケースがあります。
打ち合わせの段階で支払いの話もするのですが、それでも稀にこのようなケースがあり非常に困るという体験をした葬儀社スタッフは多いです。
過去にこんなことが・・・
【体験談①】
○○葬儀社に迎えに来てもらいご遺体を安置、打ち合わせや見積もりを行ったけど費用が高すぎて払えそうにない。そして葬儀社に分割の旨を伝えたけど受け入れてくれなかったので「違う葬儀社を探します。」とスタッフに伝え御社にに連絡させていただきました。
ということがあり、その葬儀社にご遺体を迎えに行ったことがあります。迎え先のスタッフに話を聞いたところ「費用とサービス内容が合わない」とのことでしたが、葬儀社によっては施工費用の下限があるケースもあり費用面でスタッフが引かなかったようです。しかし、こうなると遺族は二度手間であり故人様が可哀そうです。
【体験談②(○○葬儀社スタッフからの連絡)】
今ご遺体を安置しているんですが、葬儀費用がないと言われてまして・・・。分割払い希望なのですがクレジットカードがなく決済方法は定かじゃありません。今色々葬儀社にあたっているんですが、施工を引き受けてくれませんか?
という連絡です。詳細を聞いた所、過去に一度こちらの葬儀社で一般的なお葬式を行ったみたいですが、今回は経済状況の都合により費用がないとのことでした。一度引き受けた葬儀社が拒否するのはどうかと感じました。
などなど、さまざまな背景はありますが、このような事案も稀にあったりします。
だからこそ費用面や支払い方法などは事前に伝えておいた方がよいです。
2022.05.06
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葬儀費用が高すぎて払えない場合は?
ある程度お金の残高はあるけど見積もりしてみたら予想外に高かった場合であればその時点で正直に予算を伝えましょう。そして予算に合った葬儀形式やプランを選択することです。
一番安いプランを選択する
直葬や一日葬という形式で葬儀を行う方法です。故人様や遺族の意向には合わないケースがありますが費用を抑えることができます。
市営葬儀・市民葬儀
各自治体で公営の葬儀を行っているケースがあります。比較的低価格なのでオススメなのですが、付属品を付けると追加費用が発生したりします。また、あまり需要や認知度が高くないことから廃止になっている地域も多かったりします。
生活保護を受給している場合
日本全国では葬祭扶助という制度があり生活保護受給者が葬儀を行う場合、自治体が葬儀費用を負担してくれます。上限はありますが負担費用0円~火葬料金のみで葬儀が行えます。葬儀内容としては必要最小限度のサービスとなり直葬という形式になることがほとんどです。
注意点としては葬儀の施工主である喪主が生活保護の受給者でないと審査が通らないということです。故人様のみ受給されている場合では葬祭扶助を受けれないケースが多いです。
生前に積み立てを行う
葬儀費用の積み立ては「互助会(ごじょかい)」と言って大手冠婚葬祭会社のシステムです。しかし、大手葬儀社は葬儀費用の安さなどを売りにしていないため低価格とはいえません。
例えば積立金の満期30万円を貯めていたとしても追加費用がかかりますので総額費用の確認は必須です。
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事前に葬儀社に相談することが大切
生前に遺族や本人が葬儀社を探すとなると勇気がいりますよね。しかし「終活」が流行しつつありますので縁起が悪いという考えは徐々に薄れつつあります。
エンディングノートが本屋さんで売られていたり、葬儀社も納棺体験や式場見学・事前相談など積極的に行っていたりします。
急死などは仕方がないといえますが、亡くなられてから心身が疲労している中、葬儀社を探すとなるとバタバタしますしその間故人様が放置状態になりますので可哀想です。医師から余命宣告を受けた場合であれば早い目に葬儀社に相談や見積もりを行う、そして葬儀費用の支払いが難しいのであれば分割で交渉することがよいです。
またコツコツと貯めておくのも一つの方法です。自分の葬儀費用を貯めるというのは縁起がいいとはいえなく難しいのですが毎月1,000円でも20年で20万円貯蓄できます。
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まとめ
こちらでは葬儀費用がない場合、葬儀費用が高すぎて払えない場合の対処法や対策についてご紹介しました。
分割で支払う、費用の安いプランを選ぶなど、どちらにせよ支払いを行わないといけませんので「終活」という事前に自分の死や葬儀に向き合うことがよいといえます。
金額や支払い方法に関しては葬儀社との交渉となりますので、しっかりとその旨を伝えることが大切です。
【記事監修】厚生労働省認定 一級葬祭ディレクター/中原優仁 |
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公開日 2024年2月29日|最終更新日 2024年8月14日